出版社内容情報
アイヒマンを形容した〈悪の凡庸さ〉。アーレント自身は歯車のように命令に従っただけという理解を否定していたにもかかわらず、多くの人が誤解し続けている。この概念の妥当性や意義をめぐり、アーレント研究者とドイツ史研究者が真摯に論じ合う。
[目次]
序 いま〈悪の凡庸さ〉の何が問題なのか
第?部 〈悪の凡庸さ〉をどう見るか
1 〈悪の凡庸さ〉は無効になったのか――エルサレム<以前>のアイヒマンを検証する
2 〈机上の犯罪者〉という神話――ホロコースト研究におけるアイヒマンの位置づけをめぐって
3 怪物と幽霊の落差――あるいはバクテリアが引き起こす悪について
4 〈悪の凡庸さ〉をめぐる誤解を解く
第?部 〈悪の凡庸さ〉という難問に向き合う――思想研究者と歴史研究者の対話
1 〈悪の凡庸さ〉/アーレントの理解をめぐって
2 アイヒマンの主体性をどう見るか
3 社会に蔓延する〈悪の凡庸さ〉の誤用とどう向き合うか
内容説明
アイヒマンは組織の“歯車”ではない!アーレント研究者とドイツ史研究者が、“悪の凡庸さ”概念をめぐり真摯に語り合う。
目次
序 いま“悪の凡庸さ”の何が問題なのか
第1部 “悪の凡庸さ”をどう見るか(“悪の凡庸さ”は無効になったのか―エルサレム“以前”のアイヒマンを検証する;“机上の犯罪者”という神話―ホロコースト研究におけるアイヒマンの位置づけをめぐって;怪物と幽霊の落差―あるいはバクテリアが引き起こす悪について;“悪の凡庸さ”をめぐる誤解を解く)
第2部 “悪の凡庸さ”という難問に向き合う―思想研究者と歴史研究者の対話(“悪の凡庸さ”/アーレントの理解をめぐって;アイヒマンの主体性をどう見るか;社会に蔓延する“悪の凡庸さ”の誤用とどう向き合うか)
著者等紹介
田野大輔[タノダイスケ]
1970年生まれ。甲南大学文学部教授
小野寺拓也[オノデラタクヤ]
1975年生まれ。東京外国語大学大学院総合国際学研究院准教授
香月恵里[カツキエリ]
1961年生まれ。岡山商科大学経営学部教授
百木漠[モモキバク]
1982年生まれ。関西大学法学部准教授
三浦隆宏[ミウラタカヒロ]
1975年生まれ。椙山女学園大学人間関係学部准教授
矢野久美子[ヤノクミコ]
1964年生まれフェリス女学院大学国際交流学部教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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樋口佳之
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