出版社内容情報
経済と民主主義の危機という経験から、市場ユートピアを根源的に批判し、人間の自由を追究し続けた知的格闘の軌跡。
【著者紹介】
ハンガリー出身の社会科学者。代表作は、市場経済の破壊的性格を分析した『大転換』。ほかに『経済と文明』(ちくま書房),『経済の文明史』(ちくま書房)などの著作がある。社会主義者,ジャーナリスト,労働者教育協会の講師,経済史家,経済人類学者などの多様な顔をもつ。
内容説明
社会哲学の最重要論考初邦訳。国家にも市場にも還元されない、人間のための経済社会は可能か?市場経済・民主主義・ファシズム・産業文明の根源的考察。
目次
第1部 市場経済と社会主義(われわれの理論と実践についての新たな検討;自由について)
第2部 市場社会の危機、ファシズム、民主主義(経済と民主主義;ファシズムの精神的前提;ファシズムとマルクス主義用語―マルクス主義を言い換える;共同体と社会―われわれの社会秩序のキリスト教的批判;ファシズムのウィルス)
第3部 市場社会を超えて―産業文明と人間の自由(複雑な社会における自由;普遍的資本主義か地域的計画か?;議会制民主主義の意味;経済決定論の信仰;ジャン・ジャック・ルソー、または自由な社会は可能か;自由と技術;アリストテレスの豊かな社会論)
著者等紹介
ポランニー,カール[ポランニー,カール][Polanyi,Karl]
1886‐1964年。ブダペストからウィーンへ、ウィーンからロンドンへという二度の亡命と第二次世界大戦後のアメリカへの移住希望の拒絶を経験したハンガリー出身の社会科学者で、市場経済の破壊的性格を分析した『大転換』(東洋経済新報社)の著者として知られる。ほかに経済人類学者、社会主義者、ジャーナリスト、労働者教育協会の講師、経済史家、経済人類学者などの多様な顔がある
若森みどり[ワカモリミドリ]
東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。現在、首都大学東京社会科学研究科准教授
植村邦彦[ウエムラクニヒコ]
1952年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了(社会学博士)。現在、関西大学経済学部教授
若森章孝[ワカモリフミタカ]
1944年生まれ。名古屋大学大学院経済学研究科修士課程修了、博士(経済学)。現在、関西大学経済学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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