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いのちと責任―対談 高史明・高橋哲哉

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  • サイズ B6判/ページ数 204p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784272430895
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0010

出版社内容情報

哲学者・高橋哲哉が、在日朝鮮人の作家・高史明の自宅を訪ねた2010年12月から2011年8月までの対談集。

【著者紹介】
1932年生まれ。作家。著書:『生きることの意味』(ちくま文庫)、『闇を喰む(I海の墓・II焦土)』(角川文庫)、『月愛三昧 親鸞に聞く』(大月書店)ほか多数。

内容説明

在日朝鮮人と日本人、仏教と西洋哲学―自らを深くえぐりながら現実の問題に真摯に向きあうふたりの鋭く、そしてあたたかい対話が、3.11後を生きるすべての人を深い思考に誘ない、これからの道を照らす。

目次

二〇一〇年十二月十九日・二十九日(声なき問いかけ;宗教の呪縛;人間の罪、大地への罪;国家の罪と人間存在の根;子どもと「いのち」)
二〇一一年六月十三日(日本のありようがまるごと問われている)
二〇一一年八月六日(裁くこと、赦すこと;世界の未来へ、いまこそ日本ができること)

著者等紹介

高史明[コサミョン]
1932年山口県下関市生まれ。在日朝鮮人二世。高等小学校中退後、独学、さまざまな職業を経て、作家生活に入る。1975年日本児童文学者協会賞、第15回青丘賞、1993年第27回仏教伝道文化賞受賞

高橋哲哉[タカハシテツヤ]
1956年福島県生まれ。1983年東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得。哲学専攻。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授

李孝徳[イヒョドク]
1962年福岡県小倉生まれ。東京外国語大学准教授。表象文化論、ポストコロニアル研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

寛生

24
【図書館の本】衝撃的な本という表現しか見つからない。何かで後ろから殴られたというと暴力的だが、それくらい高氏と高橋先生のお二人の言葉と対談は、知識人の姿勢というものを深く考えさせられたと同時に、二人の熱気のこもったあまりに情熱的な言葉に、僕はもう二度と戻れないところに引き出されてしまったような気さえする。革新的な思想がここに現れているし、「対話ー対談ーdialogue」とは一体どういうものなのか、ここに全てあるとも思わせるほど、会うべきして会ってくれた本というしかないこの本の縁にただただ感謝している。2013/11/11

hgwReo

1
日本で生きてきた責任と日本に生きてゆく覚悟を問われるように感じた。解決を急ぎ罪と向き合うことを疎かにしてきたから捉えられなくなってしまった事々。2012/06/29

hose1239

1
在日朝鮮人作家と哲学者の深い洞察を伴った対談だった。2012/03/31

Sin'iti Yamaguti

0
現実にかかわって思索する、ということのお手本を見せられた思いがする。たとえば「罪と罰」。言葉としてはごくあたりまえでありながら、内容としては考えれば考えるほどむずかしい。こういう内容で対談できるのは現代日本ではこの二人しかいないのでは。2013/10/02

健康平和研究所

0
138ページ 死刑というのは、じつは責任について考えるのをやめてしまう典型例ではないでしょうか(高橋)2019/03/26

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