出版社内容情報
20世紀そして21世紀の愚行⋰愚考がもたらす社会的苦痛のなかで「社会の医者」たる社会学者は何をなすべきか?「境界領域」をキーワードに異郷/異境/異教から現代社会を考える。
内容説明
たったひとりで“異郷/異境/異教”の地に降り立つひとへ。20世紀そして21世紀の愚行/愚考がもたらす社会的痛苦の体現者としてわれわれは何をなすべきか?未来の「瓦礫」を予感しつつ、ゆっくり、やわらかく、深く、“境界領域”をキーワードに社会学的探求を試みる。
目次
プロローグ 四六億年の草の声
他者を識る・“旅”・の始まり
1日目 岬から始める
2日目 山野河海から考える
3日目 無数の小さな島々から見る
4日目 “衝突・混交・混成・重合する”都市と地域の“継ぎ目や裂け目”を察知する
5日目 過去と未来の「瓦礫」の間で―都市はなぜ「無差別」な攻撃を受けたのか
6日目 “未発の瓦礫”にむけて声を発する
“境界領域”のミニマ・メモリア
エピローグ ぶれて、はみ出し、循環する瞬間に
あとがき 社会学以前の不随意筋と髄液について
著者等紹介
新原道信[ニイハラミチノブ]
1959年、伊豆半島に生まれそこにて育つ。名古屋大学(と東京大学)で哲学・社会思想、一橋大学大学院で社会学、サッサリ大学でリフレクシブリサーチとフィールドワークを学ぶ。現在は中央大学文学部教授。専門は地域社会学、国際フィールドワーク論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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