内容説明
本書は、ポストモダニズムの基本原理を、執拗かつチャーミングな審問にかける。上質のウイットをまじえつつポストモダニズム思想の問題点を追及する。
目次
1 発端
2 曖昧
3 歴史
4 自我
5 誤信
6 矛盾
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
浅香山三郎
13
1998年刊。時代状況を反映してゐる本のやうに思ふ。ポストモダニズムの通俗化、現実の批判に重きを置く余り、ビジョンを示さぬ姿勢をかなりしつこく攻撃してゐる。著者の批判対象に通じてゐないところがあるので、十全な理解はできないが、『文学とは何か』の著者らしい周到な議論が展開される。2021/02/11
Ecriture
12
フーコーやデリダら「洗練されたポストモダニスト」や、抑圧されてきた者たちが自らの権利に気付き始めた60年代の悪しき普遍主義からの解放を促進した良きポストモダニズムに賞賛を送る一方で、(ヒリス・ミラーの倫理・ハッチオンの政治以前に)政治的な敗北から美学へと逃げ、良き普遍主義までも否定して現状を肯定する俗流のポストモダニズムや自由主義を徹底的に批判する。本質主義に変化を読み込んで相対主義的本質主義を唱え、普遍主義にわずかな複数性を見るあたり、イーグルトンは彼自身が言う通り良きポストモダニズムの継承者でもある。2014/05/18
izumiumi
1
大橋洋一訳で無いイーグルトン2013/01/14
日景
0
要再読。2010/10/28
moriteppei
0
B
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