内容説明
暴力を引き起こす男性性の論理を分析し、その予防法を三段階で提案。さらに「暴力で誰が得をしているのか」という問題にまで踏み込み、支配層による政治的レトリックを暴き出す。ジェンダー平等と非暴力の地平を見据える比類なき暴力論。
目次
序論 暴力を予防するための二つのアプローチ
第1章 恥と自我の死
第2章 暴力の社会的原因
第3章 男らしさの証としての暴力
第4章 暴力の新しい理論
第5章 暴力の少ない社会をつくるために
第6章 第二次予防=早期介入
第7章 第三次予防=治療的介入
第8章 暴力で誰が得をするのか
著者等紹介
ギリガン,ジェームズ[ギリガン,ジェームズ][Gilligan,James]
1935年生まれ。ハーバード医学校教授を経て、現在ニューヨーク大学教授。専門は精神医学。ハーバード医学校在籍時は、マサチューセッツ刑務所で25年間にわたって犯罪者の精神医療に携わり、「暴力研究センター(the Center for the Study of Violence)」の所長を務める。クリントン政権時にその実績を買われ、大統領から「反青少年暴力国民キャンペーン(the National Campaign Against Youth Violence)」の評議委員に任命された
佐藤和夫[サトウカズオ]
1948年生まれ。千葉大学教育学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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