子ども文化の現代史―遊び・メディア・サブカルチャーの奔流

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784272412259
  • NDC分類 384.5
  • Cコード C0037

出版社内容情報

浮浪児が登場する「鐘の鳴る丘」から3DSゲーム妖怪ウォッチまで、子ども文化の70年をメディアと関連しながら追う。

浮浪児が登場する「鐘の鳴る丘」から3DSゲーム妖怪ウォッチまで、著しく変わった子ども文化の70年をメディアと関連しながら追っていく。現在世界に広がるサブカルの系譜が大衆的な子ども文化にあることも明らかになる。

はじめに~子ども文化とは

第一章 敗戦と復興期の子どもと文化
 1戦争が終わって――玉音放送よりも食い意地の記憶
 2集団疎開と戦災孤児――「浮浪児の栄光」と「鐘の鳴る丘」
 3紙芝居・絵物語・マンガ――紙芝居から始まった雑誌創刊ブーム
 4ラジオが娯楽の殿堂だった――流行はラジオから
 5復興期のおもちゃとその変容――木製・紙製・ブリキ製からプラスチックへ
 6マンガが遊びの演出装置だった――原っぱ・空き地とチャンバラごっこ
 7映画が育てた反戦意識―教育映画・巡回映画・戦争映画
 8紅梅キャラメルとカバヤ文庫――野球カードとオマケの名作
 9季節の遊び・危険な遊び――自由放任から遊びの管理へ
 10雑誌の隆盛と付録競争―蓄音機から幻灯機、そして写真機に魅せられた

第二章 メディアの拡大と遊びの変容(60年前後~80年代)
 1テレビの普及と少年週刊誌の創刊――街頭テレビと月光仮面・マンガ家の新旧交代
 2高度経済成長とおもちゃの多様化――フラフープからリカちゃんまで
 3テレビアニメと手塚治虫――「鉄腕アトム」とアニメブームの到来
 4ウルトラ兄弟の誕生――幼児パワーによる第二次怪獣ブーム
 5劇画の台頭と高年齢化する少年週刊誌――少年マガジンと「大図解」
 6オタクが登場する――大伴昌司と「怪獣倶楽部」など同人誌の誕生
 7 テレビ雑誌とメディアミックス――戦隊シリーズと超合金
 8スター誕生と芸能の低年齢化――遊びの装置としてのレコード
 9多様化する子どもの本――児童文学の現代と絵本の進化
 10ガンプラ・電子ゲーム・ファミコンの登場――進化する玩具の世界
 11学習塾とファンシー文具――キン消し・サンリオブーム・「キャンディ・キャンディ」

第三章 マルチメディア時代の子ども文化(90年前後~21世紀へ)
 1東京ディズニーランドの開園から――日本のディズニー文化史
 2コロコロコミック』とホビーマンガ――ビックリマン・ミニ四駆ブーム
 3闘う美少女たちの系譜――戦後の少女マンガと宮崎アニメ
 4『週刊少年ジャンプ』の物語――六五三万部という驚異の発行部数達成への道
 5プリクラ・ベル友・たまごっち―女子中高生が席巻したブーム
 6RPGと物語の変容ーードラクエからハリポタ・ファンタジーブームへ
 7インターネットと子どもたち――スマホとライン
 8ゲームのメディア化と遊びのシステム化―ポケモンブームとその後
 9世界に広がる日本の子ども文化
 10妖怪ブームの深層―水木しげるから妖怪ウォッチまで
 11子ども文化はどこへ行く ――3・11以降の子ども文化

おわりに

【著者紹介】
1943年生、作家、評論家、日本ペンクラブ常任理事。子ども雑誌、児童図書、一般図書の編集に関わり、大学等で児童文学や子ども文化の授業を受け持つ。著書に『おもちゃと遊び』(現代書館)、『越境する児童文学』(長崎出版)、『ファミコン時代の子どもたち』(アドバンテージサーバー)、『子ども学その源流へ』『子どもたちの日本史』(大月書店)などがある。

内容説明

戦後70年、世界に広がるサブカルの系譜がここにある。

目次

第1章 敗戦と復興期の子どもと文化「45‐50年代末」(戦争が終わって―玉音放送よりも食い意地の記憶;集団疎開と戦災孤児―「浮浪児の栄光」と「鐘の鳴る丘」;紙芝居・絵物語・マンガ―紙芝居から始まった雑誌創刊ブーム ほか)
第2章 メディアの拡大と遊びの変容「60年前後‐80年代」(テレビの普及と少年週刊誌の創刊―街頭テレビと月光仮面・マンガ家の新旧交代;高度経済成長とおもちゃの多様化―フラフープからリカちゃんまで;テレビアニメと手塚治虫―「鉄腕アトム」とアニメブームの到来 ほか)
第3章 マルチメディア時代の子ども文化「90年前後‐21世紀へ」(東京ディズニーランドの開園から―日本のディズニー文化史;『コロコロコミック』とホビーマンガ―ビックリマン・ミニ四駆ブーム;闘う美少女たちの系譜―戦後の少女マンガと宮崎アニメ ほか)

著者等紹介

野上暁[ノガミアキラ]
評論家、作家。日本ペンクラブ常務理事。1943年、東京に生まれ疎開先の長野で少年時代を過ごす。中央大学を卒業後、小学館に勤務し『小学一年生』編集長、児童図書、一般書籍担当部長を経て、取締役、小学館クリエイティブ代表取締役社長、白百合女子大学児童文化学科、東京成徳大学子ども学部非常勤講師などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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