続 見える学力、見えない学力―読み、書き、計算は学力の基礎

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  • サイズ B6判/ページ数 234p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784272411344
  • NDC分類 379.9
  • Cコード C0037

内容説明

将来、いつの日か、子どもが大きくなった時、総合的・創造的に物事を考えていける力の源となる基礎基本となる勉強―読み書き計算そのものの発達的意義を広く世に知っていただき、子どもたちと日本の未来を明るく豊かなものにしていきたいという願いをこめて作られた一冊。

目次

序 21世紀の学力劣化政策の危険さ
1 子どもの学力と新学習指導要領(低下する国語力;算数力も劣化)
2 読み、書き、計算の発達的意義(認識能力の基礎―分析的・総合的思考の初歩を培う;世界を認識する過程 ほか)
3 いま、求められる“見えない学力”とは(異常なまでの少子国日本;群れ遊びぬきでは人間になれない ほか)

著者等紹介

岸本裕史[キシモトヒロシ]
1930年神戸市生まれ。神戸市の小学校教師を40年勤め、1990年退職。「見える学力、見えない学力」といった学力観を提起し、全国的に話題となる。現在、「学力の基礎を鍛え落ちこぼれをなくす研究会(落ち研)」の代表委員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

カブトムシ

17
かつて、「ゆとり教育」が行われる際に警鐘を鳴らし、そのアンチテーゼとして、よく読まれた本です。「読み書き計算といった学校教育の主軸とでもいうべき学習が、このところ軽視され、二十一世紀教育では、『総合的学習』と銘打った、教科書もテストも評価もない時間が週3時間、年105時間も設けられます。読む力・書く力・計算力のわびしい子にとっては、ただがやがや、がさがさとした時間となり、騒動的臥駆蹴<がくしゅう>(ねころび、走り回り、けり合い)になる恐れが十分にあります。」このような表現を、当事面白いなと思った次第です。

Humbaba

9
子どもはだれでも可能性に満ち溢れている.特に,学力は誰であっても伸びる素質を持っている.単純な繰り返しによって能力は定着するのだが,それは詰め込み教育と言う言葉で批判の対象となっている.人間味のない強制であれば確かに問題かもしれないが,教育においてある程度の強制は必要であり,それによって子どもは自分の実力を実感できるようになる.2011/04/16

モルツ

6
読み書き計算がすべての学力の基礎であり、反復して練習させることが児童の将来にわたる能力を伸ばすために不可欠である。書いてあることは至極真っ当。ゆとり教育に反対し、基礎的な学力の徹底があらゆる学力のもとになる論じている。自分のクラスでもやってみよう。読みやすく教員は一読の価値あり。2012/03/07

ゆきんこ

4
読み書き計算の力、確かにとても大切だと思う。コツコツ真面目に取り組むこと、忍耐力、努力、集中力、培われるものは大きい。2017/10/08

etsunko

2
100ます計算の蔭山さんが影響を受けた本としてあげていたので読んでみた。読み書き計算朝ごはんの重要性をとき、䕃山さんの考えと共通するところがかなり多い。印象的なのは「子供は鍛えられたがっている」というところ。自分の子供を見ても、勉強もすポーツももちろんテレビも刺激を与えても与えても、まだまだ受け入れる要領がたくさんあるように思う。この時期に何を与えるかが親力であり、親からの貴重なプレゼントになるのだろう。2017/05/09

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