内容説明
勉強ができる、できないの原因は何でしょうか。読む能力、書く能力、計算する能力は、基礎学力の三本柱であり、生活とたいせつなかかわりをもっています。この三つの能力を、しっかりした自律性と他人への愛情とともに、確実に育てていく手がかりは、楽しい家庭教育の世界に無限にひそんでいます。どの子どもにも自信と誇りをもって生きてほしいと願うすべての親と教師に、本書は恰好の案内書となるでしょう。
目次
第1部 見えない学力をゆたかに(何のための基礎学力か;見えない学力と先行体験;見えない学力と言語環境;読書は楽しい自己教育運動;遊びは成長の糧;しつけは深部の学力;テレビ十悪;砂糖づけのからだ;見えない学力のはたらき;見えない学力を育てる愛情)
第2部 見える学力を着実に伸ばす(読む力は学力獲得の前提;教科書の音読を重視;書くことは学力定着のかぎ;計算練習は学力の牽引車;家庭学習へのアドバイス)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あべし
3
ちょうど言葉の獲得について色々と考えているタイミングだったので、大変参考になった本でした。 なんだか、昔のこのような教育書は含蓄があります。なるほど、と納得しながら読んでいくことができます。 そして思ったことが、「学校だけでは限界がある」ということです。テレビの害悪や砂糖のとりすぎ、と言ったものが、主に「見えない学力」に関係しているとして紹介されていました。 こう言ったことは、子どもたちに伝えることは大変難しく、また保護者にお願いすることも憚られます。 ただ、知識として知っておくことは大切かと。2021/10/10
ゆきんこ
2
子どもの自尊心を大切にしながら。どの子も素晴らしい可能性があるんだと思った。2017/10/03
有智 麻耶
1
『学力低下論争』を読んだとき「そもそも学力とは?」という疑問を持った。見える学力とは、漢字の書き取りや計算などテストで測れる学力だ。一方、見えない学力について著者は、家庭で磨かれる言語能力や遊び、しつけによって身に付く学習のための土台がそれだと言っており、これには納得。だが一方、テレビや砂糖についての内容が明らかに科学的視点を外れているようにも思えた。科学的視点のみに頼らず、実感をもとにした内容である故の納得感なのかもしれない。2014/05/22
すいか
1
小さい頃の習慣づけが大切。テレビは百害あって一利なし。考える力を持つ子を育てる極意が書かれてあった。2008/06/06
Kazuyuki Koishikawa
0
p1652012/07/14