出版社内容情報
子どもに尋ねられても、もうはぐらかさない、ぼやかさない! 受精から妊娠の経過、出産まで、科学的な説明と人権・多様性をふまえた描写で、低学年から手渡せる。性教育の国際スタンダードを反映した、英国発の最新絵本。
著者等紹介
グリーナー,レイチェル[グリーナー,レイチェル] [Greener,Rachel]
子どもの本の編集者。ロンドン在住
オーウェン,クレア[オーウェン,クレア] [Owen,Clare]
イラストレーターとして多方面で活躍。ブリストル在住
浦野匡子[ウラノマサコ]
和光幼稚園教諭。“人間と性”教育研究協議会「乳幼児の性と性教育サークル」所属。DV被害を受けた女性とその子どもへの心理教育プログラム「びーらぶ」インストラクター
艮香織[ウシトラカオリ]
宇都宮大学教員、“人間と性”教育研究協議会幹事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ツキノ
24
2021年1月発行。イギリスで5-7歳を対象に作られた絵本。科学的に正確な事実を端的に伝えている。情緒やファンタジーでぼやかす必要はないのだということがよくわかる。「あかちゃんができるようにお医者さんが手伝うこともある」と、他の方法も同列に説明。「家族はみんなそれぞれちがうかたちではじまる」というのもごく普通のこととして書かれているのも印象的。巻末の訳者によるメッセージも必読。(E154)2021/05/31
ヒラP@ehon.gohon
21
性教育の絵本はいくつか手にとりましたが、これほど踏み込んだ絵本は初めて目にしたように思います。 不妊治療どころか代理出産のことまで触れています。 そういう意味では、赤ちゃんが産まれるまでという絵本ではなく、家族が出来るまでととらえたい絵本です。 文章はありませんが、同性婚と子どもを描いた絵まであります。 ここまで踏み込んだ絵本を、大人としてどう考えるか、ちょっとオロオロしてしまうのですが、すでに子どもの世界で理解する時代なのかも知れません。2023/03/23
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
13
『おすすめ!世界の子どもの本 2022』JBBY選 で紹介されているノンフィクション。 性について科学的に正しい知識を分かりやすく書いている。性差・受精から出産・人工授精・帝王切開などなども細かく丁寧かつ分かりやすく優しい言葉で書かれている。性的被害から守るためには、自身の正しい知識が必要。2023/05/05
ヒラP@ehon.gohon
10
【再読】大人のための絵本2023/03/31
遠い日
9
赤ちゃんはどうやって生まれてくるのか?について、科学的にかなり詳細に説く。性交、妊娠、出産、そのどれも、多様な方法や取り組みがあることに触れていて、まさに多様性の時代の性教育の絵本となっている。そして当然生まれてからの、赤ちゃんが迎えられる家族の形についても触れていて、良本だと思います。2021/02/28