内容説明
国連加盟国の絶対多数を擁し、核廃絶、南北問題を超大国にせまる非同盟運動。今日の非同盟の姿を、1961年の創立時にだれが予想しえただろうか。本書は、朝鮮戦争、スエズ動乱、ベトナム戦争と、大国のはざまで苦悩した発展途上国が非同盟運動にぞくぞくと加わっていく様子を、エピソードをまじえながら生き生きとえがく。21世紀の鍵をにぎる非同盟運動の歴史と展望。
目次
1 満25歳になった非同盟運動
2 非同盟運動はいつ、どのように誕生したか(非同盟運動はいつ創始されたか;ネルー外交;チトーと積極的共存;ナセルの積極的中立主義;バンドン会議と非同盟;非同盟勢力の結集をめざして)
3 非同盟運動の歩み(非同盟運動の展開と三つの時期区分;各首脳会談を中心に見た非同盟運動の通史)
4 非同盟運動の成果と活力
5 世界史の現段階と非同盟運動