内容説明
衣食住とならんで私たちの生活になくてはならない“交通”。交通の世界には、人々の喜怒哀楽がみちあふれている。はじめて旅をする障害者の不安と喜び、職場を奪われた国鉄労働者の怒り、事故に見舞われた人々の哀しみ…。子どもも年寄りも障害者も、だれもがほんとうに自由に往来するためには、国をあげての公共交通の充実がいまこそ求められている。
目次
喜の交通学(人生に希望をもたらす電動式車いす;まちづくりの思想から国際障害者年へ)
怒の交通学(「分割民営」で元気になる?;国鉄赤字論の虚構;国鉄版アウシュビッツ)
哀の交通学(交通研究の原風景;交通労働者の「自殺」;三大交通公害)
楽の交通学(将来性豊かな路面電車の魅力;バスを10倍楽しくする方法;住民運動秘話)