右派はなぜ家族に介入したがるのか―憲法24条と9条

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右派はなぜ家族に介入したがるのか―憲法24条と9条

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  • サイズ B6判/ページ数 200p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784272350438
  • NDC分類 323.143
  • Cコード C0036

出版社内容情報

24条を敵視し、改憲への策動を続ける右派勢力。その狙いを読み解き、24条と9条を柱とする「非暴力平和主義」を対置する。

序章 なぜいま憲法24条と9条か 中里見博

第1章 右派はなぜ24条改憲を狙うのか?――「家族」論から読み解く 能川元一

第2章 家庭教育支援法の何が問題なのか?――24条を踏みにじる国家介入 打越さく良 

第3章 「家」から憲法24条下の家族へ 立石直子

第4章 日本社会を蝕む貧困・改憲と家族――24条「個人の尊厳」の底力 笹沼弘志

第5章 非暴力平和主義の両輪――24条と9条 清末愛砂

第6章 非暴力積極平和としての憲法の平和主義 中里見博


中里見 博[ナカサトミ ヒロシ]
著・文・その他

能川 元一[ノガワ モトカズ]
著・文・その他

打越 さく良[ウチコシ サクラ]
著・文・その他

立石 直子[タテイシ ナオコ]
著・文・その他

笹沼 弘志[ササヌマ ヒロシ]
著・文・その他

清末 愛砂[キヨスエ アイサ]
著・文・その他

内容説明

狙われているのは9条改憲だけではない。「個人の尊厳」と「両性の本質的平等」を掲げる24条を敵視し、改憲への策動を続ける右派勢力。その狙いを読み解き、すべての人の自由を保障して、9条とともに「非暴力平和主義」を育む24条の力を示しだす。

目次

序章 なぜいま憲法24条と9条か
第1章 右派はなぜ24条改憲を狙うのか?―「家族」論から読み解く
第2章 家庭教育支援法の何が問題なのか?―24条を踏みにじる国家介入
第3章 「家」から憲法24条下の家族へ
第4章 日本社会を蝕む貧困・改憲と家族―24条「個人の尊厳」の底力
第5章 非暴力平和主義の両輪―24条と9条
第6章 非暴力積極平和としての憲法の平和主義

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆう。

43
両性の本質的平等と個人の尊厳を掲げているのが憲法24条です。この24条の成立過程を振り返りつつ、憲法9条の平和主義とも関わらせながら平和的生存権を保障する意味を考えることができました。安倍政権や右派勢力は「親学」や家庭教育への介入など、家族そのものに国家的介入をはかり、日本社会で社会問題となっている貧困や格差を家族責任=個人責任にしようとしています。また戦争をする国づくりと絡めながら国家主義的に人びとを統制するうえで家族に介入してきています。この問題は人びとの尊厳を守る上で重要な問題だと思いました。2018/06/30

ヤギ郎

14
政治の不祥事が多く見られたが,2018年は憲法改正の通過点となった一年ではないだろうか。議論にあたり「右派」の世界観を見ることからはじめる。ここで軸となるのが憲法9条と24条の理解である。一見互いに接点のない条文であるけれども,いずれも「平和」が込められている。憲法24条を起草したベアテ・シロタの憲法草案に目を見張るものがある。この草案における非嫡出子(婚外子)の規定が興味深い。科学技術から生活スタイルまであらゆるものが止まることなく変化している。この変化の波の中で憲法はどうあるべきだろうか。2018/12/19

二人娘の父

10
発刊時から気になっていた本書。やっと読むことができた。24条と9条が「保守」改憲派の狙いであるという問題意識は、気になることがありずっと本格的な検討をした識者の見解を学びたいと思っていた。特に改憲派が家族の形について、何を狙い何を志向しているのか。逆説的に現憲法の家族論・婚姻論の本質が見えてくる。家制度が必然的に暴力性をもつというのは、信田さよ子氏の主張とも重なる。性別二元論=男性支配、夫による妻の支配の否定が24条の核心であるとの指摘には非常に重要である。2021/06/17

カモメ

6
9条と24条は日本弱体化のための両輪とみなされ、再軍備のための軍事的な部分は9条、精神的な部分は24条の改正が必要とされた。24条改正の前提として行き過ぎた個人主義が非婚化・少子化の原因であるという認識があるが、家庭環境を支えるのであれば労働環境や社会保障などが重要だと指摘する。また、歴史修正主義がGHQの戦後改革を否定する動機を支える柱となっている。家庭教育支援法案などは子どもを客体とみなし、子どもの権利条約と乖離している。2023/06/06

フクロウ

3
良書。年間最良もありうる。戦争放棄条項たる憲法9条の描く社会構想と婚姻家族条項たる憲法24条の描く社会構想をシームレスに接続して日本国憲法の骨格を示す。全ての論稿の出来が良いのだが、中でも笹沼弘志の論稿は出色の出来。憲法24条2項の「個人の尊厳」を、憲法13条の「個人の尊重」やドイツ憲法の議論である「人間の尊厳」とは異なり、「抽象的な個人」ではなく、最も基礎的な社会構成単位である家族内で、家長や男性に支配されてきた近代の女性という「弱い個人の尊厳を特に保護する規定」とする解釈は説得力がある。2024/05/14

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