「問題」としての青少年―現代日本の“文化‐社会”構造

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  • サイズ B6判/ページ数 393p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784272350377
  • NDC分類 367.6
  • Cコード C0036

出版社内容情報

戦後日本社会で批判的に語られてきた青少年「問題」の意味と変容を時代のなかに位置づけ、「社会」問題として俯瞰的に捉え直す。

【著者紹介】
横浜市立大学教授。1948年生まれ。現代日本社会論・文化社会学。主な著者に、『シャカイ系の想像力』(岩波書店、2011年)、『〈生きにくさ〉の根はどこにあるのか――格差社会と若者のいま』(前夜、2007年)、『若者たちに何が起こっているのか』(花伝社、2004年)、『思春期の危機を生きる子どもたち』(はるか書房、2001年)。

内容説明

戦後日本社会で批判的に語られてきた、青少年「問題」の意味とその変容を、時代のなかに位置づけ、「社会」問題として俯瞰的にとらえ直す。

目次

1 「問題」としての青少年(「問題青少年」の語られ方;太陽族という名づけと自己認知)
2 青少年問題の現代類型―始点としての七〇年代(青少年病理と教育荒廃言説;企業主義秩序下の職業的社会化とその矛盾 ほか)
3 日本型消費文化と社会式様式の変容(消費文化と青少年問題認識;消費社会化と生活・文化行動圏の変容 ほか)
4 社会化過程がはらむ矛盾と離脱の試み(自己を問題化する経路と様式;「なりたい自分」に近づくという課題 ほか)
終章 青少年問題を「社会」問題としてとらえ直す(青少年問題における日本版ジェントリフィケーション;迂回的社会化過程のポテンシャル)

著者等紹介

中西新太郎[ナカニシシンタロウ]
1948年生まれ。横浜市立大学教授。現代日本社会論・文化社会学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ゆう。

25
難解でした。いわゆる青少年「問題」について、その原因を青少年個人に求めたり、「家族病理」や「教育荒廃」にだけ求めることは誤りであると指摘されています。もっと日本社会の背景にある企業社会ー消費社会にあり、社会文化環境の影響を強く受けていることが指摘されています。青少年をめぐる様々な社会問題を探るだけではなく、小説やライトノベルなどの作品からも読み解こうとする研究は幅の広さを感じました。2017/08/05

Takao

0
ちょっと難しいところも多く、十分理解したとは言えないが、特に第2章を面白く読んだ。短絡的な理解かもしれないが、青少年問題は、青少年の問題、家族の問題ではなく、社会の問題だということはよくわかった。2014/03/18

かじやん0514

0
結構難しかったのだけれど、私がとりくんでいる若者の運動への組織化をめぐって、中西先生の著作は避けては通れない。注で、ラノベとか少女漫画など網羅的に解説しているのをすごいと思った。以上、感想的に。2013/08/26

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