内容説明
グローバル化のなかの性産業とそこに生きる女性たち。女性たちの個人史を聞き、ライフ・コースを追うことで浮かび上がる、ジェンダー格差と経済格差にもとづいたグローバルな性取引。その、「奴隷制か労働か」という定義ではなく、「生きられた経験」に即した理解を試みる。タイと日本でのフィールドワークをもとにした充実のモノグラフ。
目次
序章 個人的なトラブルから社会的な問題へ
第1章 近代化・ジェンダー・グローバル化―タイ人セックスワーカーの移住労働を世界に位置づける
第2章 生きられた経験を理解する理論と方法論
第3章 セックスワーカーになる前
第4章 セックスワーカーになっていく、ということ・セックスワーカーである・ということ
第5章 元セックスワーカーである、ということ
終章
著者等紹介
青山薫[アオヤマカオル]
1962年生まれ。ウォーリック大学ジェンダーと国際開発修士課程修了。エセックス大学社会学部博士課程修了。移住労働と性労働の分野で、実証研究への構造化論の応用を追求。東北大学「ジェンダー法・政策研究センター」COE研究員。ピープルズ・プラン研究所所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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