出版社内容情報
下北半島の大間で使用済核燃料を再利用するMOX燃料専用の原子炉が動き出す。建設に至る過程と現地や函館の差し止め運動を伝える。
下北半島の大間で新しい原発が動き出そうとしている。使用済核燃料を再利用するMOX燃料専用の原子炉だ。破綻が明白な核燃サイクルの維持が目的である。建設に至る過程と現地及び対岸・函館の建設差し止め運動を伝える迫真のルポ。
第一章 下北半島と核施設
大間まで
▼はじめに▼群立する石油タンク▼開発構想のはじまり▼農民への追い打ち▼白糠海を守る会のこと▼泊漁港の抵抗、総会への布石▼一分半の総会▼核燃サイクルの村▼核のごみ捨て場へ▼電源三法交付金と東通村▼アトムポリス▼「さいはて」の漁民
原子力船「むつ」が遺したもの
▼いま、むつ市では▼「原子を恐れるものは野獣と同じ」▼「むつ」の母港化に反対する▼補償金なんかもらいたくない▼漂流する「むつ」▼原子力船のいま
中間貯蔵施設をめぐって
▼危険な中間貯蔵施設▼核燃施設の受け入れは住民投票で▼住民投票を実現する会▼推進派の動き▼法定数の七倍を集める▼市長の情報漏洩▼住民投票すると誘致できない
第二章
内容説明
東北のマグロの町で危険極まりないフルMOX原発が動き出す。
目次
第1章 下北半島と核施設(大間まで;原子力船「むつ」が遺したもの;中間貯蔵施設をめぐって)
第2章 大間・原発計画の三〇年(マグロ一本釣りの町;三〇年間のたたかい;土地を売らなかった女性)
第3章 大間原発差し止め訴訟(函館で訴訟の会発足;原発と裁判;原告の声を法廷に)
第4章 3・11後の大間(建設工事再開;大マグロックと三〇年ぶりのデモ;大間のいま)
著者等紹介
稲沢潤子[イナザワジュンコ]
1940年東京生。名古屋大学哲学科卒。作家。『地熱』で第19回多喜二百合子賞受賞
三浦協子[ミウラキョウコ]
1965年網走市生。弘前大学教育学部国文科卒。弘前大学職員組合書記。2006年4月「希望とは何か」で民主文学新人賞佳作(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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