内容説明
モノづくりから遊離した「ブランド」の魔力は、いかにして地域経済と文化を破壊し、公共空間を浸食したのか。地球上を自由に移動する多国籍資本は、なぜ途上国と先進国の双方において雇用破壊と貧困を広げるのか。私たちの労働、文化、そして民主主義を蝕むニューエコノミーの弊害と、それに対抗する国際的な抵抗運動のうねりを活写し「反グローバリズム運動のマニフェスト」と評された世界的ベストセラー、待望の復刊。2007年アメリカ社会学協会での講演「『もうひとつの世界』の実現をめざして」を新たに収録。
目次
奪われた公共空間(新しいブランド世界―ブランドの誕生、死、そして復活;ブランドの拡大戦略―ロゴはいかにして中央舞台に立ったか ほか)
奪われた選択肢(増殖するスーパーブランド―新・フランチャイズ爆弾;合併とシナジー―エリートたちのユートピア ほか)
奪われた仕事(見捨てられた工場―製造なんて、くだらない;先進国の労働者いじめ―タダ働きから「フリーエージェント」まで ほか)
そして反撃は始まった(カルチャー・ジャム―攻撃された広告看板;リクレイム・ザ・ストリート―自由空間を取り戻そう ほか)
補論 「もうひとつの世界」の実現をめざして
著者等紹介
クライン,ナオミ[クライン,ナオミ][Klein,Naomi]
1970年モントリオール生まれ。ジャーナリストとしてカナダおよび米国のさまざまな媒体に執筆
松島聖子[マツシマセイコ]
1965年生まれ。1988年明治大学文学部文学科卒。編集者、翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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