内容説明
公害は被害に始まり被害に終わる。被害の全貌を明らかにすることが公害を全面解決する前提である。いかに大企業や政府であれ水俣病被害を永遠に押し隠すことは絶対にできない。二〇〇四年一〇月一五日の水俣病関西訴訟最高裁判決を機に、この一年で約三〇〇〇人が水俣病の認定申請をした。水俣病は終わっていない。この本は、水俣病問題の解決の道筋を事実にもとづいて明らかにしている。
目次
プロローグ―人知れず苦しむ患者たち
第1章 水俣へ 患者たちのもとへ
第2章 水俣病とは何か
第3章 たたかいの最前線で
第4章 すべての患者に救済の手を
エピローグ―水俣はふたたび
著者等紹介
矢吹紀人[ヤブキトシヒト]
1953年生まれ。慶応義塾大学経済学部卒業後、ルポライターとして、医療・福祉、農業・食分野を中心に『週刊金曜日』、サンデー・プロジェクトなど多数のメディアで活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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