内容説明
昨今盛んなメディア批判の裏に見え隠れする権力のヨロイ。耳ざわりのよいニューメディアの前に穿たれた電波支配の落し穴。生態学的視点からメディア環境をアセスメントし、新たなコミュニケーションのあり方を探る。
目次
1 情報のエコシステム(メディア環境の生態学;情報誌を生み出した背景;情報化社会とモラル;“劇場犯罪”と報道姿勢)
2 メディアをめぐる環境(“有害図書”規制をめぐって;“低俗番組”追放運動の周辺;W クロンカイトの引退;ロス五輪報道を総括する;コミュニティの復権とローカル局)
3 テレビの光と影(NHK“国営化”の意味するもの;放送をめぐる状況;CATVフィーバーの舞台裏;夏のテレビ・ジャーナリズム;権力とNHK;テレビのサバイバル戦略)
4 日常からのコミュニケーション(界隈コミュニケーションとしてのサウナ;名刺という名のコミュニケーション;人間性回復のためのメディア)