出版社内容情報
移民労働力の本格的導入が議論される一方、大企業では外国人採用、英語公用語化など多文化社会への流れが強まる。働き手としての「人」はおろか、仕事や職場すら容易に国境を越える時代は、労働社会にいかなる変容を迫るのか。
目次
序章 「越境する労働」の見取り図
第1章 外国人「高度人材」の誘致をめぐる期待と現実―日本の事例分析
第2章 EPA看護師候補者に関する労働条件と二重労働市場形成
第3章 外国人単純労働者の受け入れ方法の検討―日本の技能実習制度と西欧諸国の受け入れ制度との比較から
第4章 フィリピン人エンターテイナーの就労はなぜ拡大したのか―歓楽街のグローバリゼーション
第5章 オーストラリアのワーキングホリデー労働者―ロスジェネ世代の越境と帰還
第6章 日本の外国人労働者政策―労働政策の否定に立脚した外国人政策の「失われた二〇年」
著者等紹介
五十嵐泰正[イガラシヤスマサ]
1974年生まれ、筑波大学大学院人文社会科学研究科准教授(都市社会学・国際移動論)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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