日本は本当に戦争に備えるのですか?―虚構の「有事」と真のリスク

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日本は本当に戦争に備えるのですか?―虚構の「有事」と真のリスク

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  • サイズ 46判/ページ数 200p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784272211296
  • NDC分類 319.8
  • Cコード C0031

出版社内容情報

防衛費倍増・敵基地攻撃能力・ミサイル配備・米軍との一体化――その先にあるのは
本当に「安全」なのか。台湾「有事」は本当にあるのか。なし崩しにされる平和国家の
理念を前に、気鋭の論客らが真の危機を警鐘する緊急出版。

[目次]

(いずれも仮題)

はじめに 岡野八代

1章 虚構の「台湾有事」切迫論  布施祐仁

2章 安保3文書と「高次の法」の問題  志田陽子

3章 外交なき米軍との一体化――メディアの果たすべき役割とは  望月衣塑子

4章 いま日本が追求すべき安全保障とは何か 三牧聖子

5章 力による安全保障の限界――ケアの倫理による転換  岡野八代

内容説明

防衛費倍増・敵基地攻撃能力・米軍との一体化―その先にあるのは本当に「安全」なのか?気鋭の論客らが警鐘する、この国の真の危機。

目次

第1章 虚構の「台湾有事」切迫論(想定しているのは「台湾有事」;なぜ台湾有事が日本有事になるのか?;歴史的経緯を踏まえた台湾問題のリアリズム;外交による戦争の予防を!)
第2章 外交なき米軍との一体化―メディアの果たすべき役割とは(前のめりの岸田政権、後押しするメディア報道;外交なき国家のたどる道は―メディアはまた戦争に加担するのか)
第3章 市民を置き去りにした「国家」安全保障のゆくえ(いま日本の考えるべき安全保障とは?;アメリカ国内に生まれる新しい動き―「人間の安全保障」への転換;日本の主体的な外交とは―アジアの一国として)
第4章 安保三文書と「高次の法」―見るべき“現実”と法の“内実”(はじめに―安保三文書を考える四つの視点;「反撃」なら専守防衛と矛盾しない?;安全保障についての「高次の法」と憲法の組み立て;決定の在り方の憲法問題性;何のための予算か―財政民主主義が忘れられていないか)
第5章 個人なき安全保障の隘路から、ケアする政治への転換(はじめに―憲法なき政治は政治なのだろうか?;立憲主義と民主主義;戦争と国家を結ぶ「脅しの政治」;個人の尊厳・ケアを中心とした政治へ―安全保障を問い直す)

著者等紹介

岡野八代[オカノヤヨ]
1967年生まれ、同志社大学グローバル・スタディーズ研究科教授(西洋政治思想史・現代政治理論)

志田陽子[シダヨウコ]
1961年生まれ、武蔵野美術大学造形学部教授(憲法学)、東京都立大学システムデザイン学部客員教授

布施祐仁[フセユウジン]
1976年生まれ、フリージャーナリスト。著書『ルポ イチエフ』(岩波書店)でJCJ賞、平和・協同ジャーナリスト基金賞大賞、『日報隠蔽』(共著、集英社)で石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞を受賞

三牧聖子[ミマキセイコ]
1981年生まれ、同志社大学グローバル・スタディーズ研究科准教授(アメリカ外交史)。著書『戦争違法化運動の時代』(名古屋大学出版会)でアメリカ学会清水博賞を受賞

望月衣塑子[モチズキイソコ]
1975年生まれ、東京新聞記者。東京地検特捜部などを担当し事件取材に携わる。経済部などを経て社会部遊軍記者として武器輸出、軍学共同、森友・加計問題などを取材(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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どら猫さとっち

10
台湾有事、防衛費増倍…、本当に、この国は戦争に手を染めるのか。学者、ジャーナリスト、新聞記者が、大学のオンラインイベントに集合。戦争に進みゆく政府や防衛に警鐘を鳴らした。それが緊急出版で刊行された。様々な問題が山積みになっている日本。戦争は禁断の域に踏み入れようとしている。でも、まだ間に合う。食い止めるのは、今だ。新しい戦前にしないためのメッセージが、本書にある。2023/05/06

二人娘の父

9
23年1月に行われたシンポジウムの書籍化。本書の感想をタイトルに答える形であらわすなら、「政府が『国民を守るという意味での戦争』に備えるつもりはないだろう」ということ。多角的な論者たちによる発言から、そのことを認識する。きわめてあやうい、わが国…。2023/08/20

ichigomonogatari

5
国民的議論のないままに安保三文書が閣議決定という形で公表された。反撃能力を盛り込むという「専守防衛」政策の大転換、ミサイル配備、米軍との一体化・・・。このままでは本当に戦争に巻き込まれると危機感を抱いた学者、新聞記者らが同志社大学で行ったオンラインイベントから生まれたのがこの本だ。市民を置き去りにした「安全保障」の行方を多角的に論じる。個人的には閣議決定という行為を法律上の問題から議論した志田さん、国家の安全保障を市民のケアという観点から問う岡野さんの考察から新たな気づきをもらえ、とても勉強になった。2023/07/23

gokuri

4
台湾有事の議論を契機として、あらためて日本の軍事整備の 流れと、前提としての国防の考え方や憲法上の解釈やその他法整備、安保3文書の意味合いなどを概観する。 若手の論客がきちんと分析を進める論を読んでいると、政治の米国追随がどんどん進む一方で、国民はますます置き去りになっていく現状を憂うことなくしてはいられない。 立憲国家・法治国家とは名ばかりな実態進展を鑑みるに、今は、しっかりとした憲法議論、改正をもって、国民の意思を確認してすすめていくことが必要なのではないだろうか。2024/01/15

ねじおさん

2
この本ですら少し古く感じるほど、変化が早い。そしてその早すぎる変化にわたしは気づいていなかったどころか、何も知らなかった。絶望は何度も。その絶望も行動のうちのひとつだという言葉に少し勇気をもらう。わたしは無知でいるよりはまだ遅くなかったと思える。個人個人に力がある。わたしも力がある。2024/04/13

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