出版社内容情報
強制収容所をはじめとする北朝鮮の人権問題を概観し、その改善のために世界はどう動いているか、日本の人々は何をすべきかを示す。
強制収容所での飢えと奴隷労働、思想統制と宗教弾圧、身分・性・障害による厳しい差別、外国人拉致問題……。北朝鮮の人権状況を概観し、その改善のために世界はどう動いているか、日本の人々はどう考え何をすべきかを示す。
1 北朝鮮の人権問題
2 北朝鮮はいかにして全体主義になったか
3 北朝鮮の「人権」観
4 人権の思想、人権の力
5 北朝鮮に人権をもたらすために
【著者紹介】
1941年生まれ。東京大学名誉教授。NO FENCE(北朝鮮の強制収容所をなくすアクションの会)副代表。北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会 名誉共同代表。著書に、『北朝鮮 いまだ存在する強制収容所』(草思社、2012年)、『朝鮮文化史の人びと』『三浦梅園の世界』(以上、花伝社)ほか。
内容説明
“人道に対する罪”を止めるために。人権侵害の実態はどのようなものか、国際社会はどう動いているか、日本の人たちはどう考え、何をすべきか。
目次
第1章 北朝鮮の人権問題(思想、表現、宗教の自由の侵害;「成分」、性、障害にもとづく差別;移動と居住の自由の侵害;食糧権と生存権の侵害;恣意的な拘留、拷問、処刑、強制失踪、政治囚収容所;拉致を含む、他国からの人々の強制失踪;国連報告書の意義)
第2章 北朝鮮の全体主義はいかにして生まれたか(全体主義とは何か;北朝鮮の全体主義の特徴;北朝鮮の全体主義はいかにして生まれたか;全体主義の一層の軍事化―先軍政治)
第3章 北朝鮮での「人権」観(人権に対する北朝鮮当局の態度;北朝鮮の「公民の権利」は人権か;北朝鮮当局の「政治犯収容所」否認)
第4章 人権の思想、人権の力(人権思想との出会い;人権の力(先例1―東欧・ソ連とヘルシンキ協定;先例2―中国の労働教養所廃止の動き))
第5章 北朝鮮に人権をもたらすために(北朝鮮の人権問題にとりくむ理由;北朝鮮当局に改善を迫る根拠;核・ミサイルには人権思想を;北朝鮮の人権問題を解決するための実践)
著者等紹介
小川晴久[オガワハルヒサ]
1941年生まれ。NO FENCE(北朝鮮の強制収容所をなくすアクションの会)副代表。北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会名誉共同代表。梅園学会代表委員(会長)。東アジア思想史研究者、東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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