出版社内容情報
1票の格差に相次ぐ違憲判決。小選挙区による大量の死票…問題だらけの日本の選挙制度を洗い出し、市民のための選挙のあり方を示す。
1票の格差に相次ぐ違憲判決。小選挙区による大量の死票と、6割を切る投票率。世界でも異常に高い供託金や、市民の自由な運動参加を拒む仕組み。日本の選挙制度の問題点を洗い出し、市民のための選挙を実現する道を示す。
はじめに―これでよいのか日本の選挙
第1章 戦後日本における政治と選挙のあゆみ
第2章 憲法から遠く離れた選挙制度―問題点と改革のゆくえ
補論 地方議会と首長の選挙―「自治体ポビュリズム」の温床とその改革
第3章 がんじがらめの選挙運動―過剰な規制から「選挙の自由」へ
第4章 自由にできる選挙運動・政治活動はある
むすび―だまされない主権者・だまらない市民になるために
【著者紹介】
東京慈恵会医科大学教授(憲法学)『ここがヘンだよ日本の選挙』(共著、学習の友社、2007年)、『国会議員定数削減と私(わたし)たちの選択』(共著、新日本出版社、2011年)
内容説明
「ネット選挙」解禁から「選挙の自由」拡大へ。「1票の格差」に相次ぐ違憲判決、小選挙区制による大量の死票、そして、異常と言える運動規制…民意と政治の乖離を生む選挙の「しかけ」を徹底解明。
目次
第1章 戦後日本における政治と選挙のあゆみ(一九九〇年代後半に何が起きたのか;日本国憲法の制定と選挙制度―何が変わり、何が変わらなかったのか ほか)
第2章 憲法から遠く離れた選挙制度―問題点と改革のゆくえ(衆議院選挙制度の現状と「改革」の動き;参議院とその選挙制度をどうするか ほか)
補論 地方議会と首長の選挙―「自治体ポピュリズム」の温床とその改革(「自治体ポピュリズム」という妖怪;地方自治体の選挙制度と「自治体ポピュリズム」 ほか)
第3章 「べからず選挙法」―包括的禁止から「選挙の自由」へ(国民を選挙から遠ざける公職選挙法;選挙運動の規制をめぐる攻防と展開 ほか)
第4章 これだけできる選挙運動・政治活動(「三つの区分」を理解しよう;どこまでできる文書活動 ほか)
著者等紹介
小沢隆一[オザワリュウイチ]
1959年生まれ。東京慈恵会医科大学
田中隆[タナカタカシ]
1951年生まれ。弁護士(都民中央法律事務所)、自由法曹団常任幹事
山口真美[ヤマグチナオミ]
1970年生まれ。弁護士(三多摩法律事務所)、自由法曹団・選挙制度改革対策本部事務局長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
jamko
かじやん0514