内容説明
本書では、日本の戦後体制と、今後来るべきポスト戦後体制を、全体をひとつの構造として理解している。日本型の「福祉社会」の問題も全体構造の転換とどうかかわっているのか説明、家族や企業における性差別問題の変化や教育システム改革の問題も、「体制転換」の諸相として展開される。補論として、社会改革勢力と自由主義的思想との本来の関係に関する問題提起と、最近あまりにもてはやされすぎているかにみえるNPO・協同センターの問題点を論じた。
目次
第1部 総論―体制転換の政治経済学(体制転換の政治経済学;日本型「官=業」体制の政治経済学;「能力主義」社会の規範哲学序説)
第2部 各論―戦後社会システムの変容(日本型政党システムの変容と転換;日本型企業主義の変容と転換;日本型福祉国家の変容と転換;日本型ジェンダー構造の変容と転換;日本型戦後教育体制の変容と転換 ほか)
著者等紹介
碓井敏正[ウスイトシマサ]
京都橘女子大学文化政策学部教授
大西広[オオニシヒロシ]
京都大学大学院経済学研究科教授
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