内容説明
08年金融危機で破綻した主流派経済学に対して、資本主義の危機打開を展望するマルクス経済学の優位性を示す。
目次
第1部 世界経済危機はなぜ起こり、どう続いているか(現代の恐慌の特徴を考える―通貨制度の変遷を軸として;2008年アメリカのバブル経済循環の崩壊;国際的過剰貨幣資本と世界金融経済危機 ほか)
第2部 マルクス経済学の優位性―近代経済学との対峙(『資本論』と『帝国主義論』で解決済みの今次経済危機;経済危機をめぐる欧米マルクス派―近代経済学批判から政治経済学の深化へ;危機を招いた近代経済学とは何か―批判の対象と方法 ほか)
第3部 金融投機化と蓄積至上主義への対案(金融の投機化と金融規制・金融危機管理;社会的責任金融・国際的責任金融と金融ユニバーサルデザイン―『資本論』から探る金融の公共性;過剰資本を解消する道(1):定常・発展型経済へ ほか)