内容説明
マルクスの厳密な解釈を基礎にした研究内容や方法において、わが国の経済学界に大きな影響を与えた久留間鮫造博士。彼はどのような人間であったのか。その仕事はどのようなものであったのか。晩年に精魂を傾けた『マルクス経済学レキシコン』というレンズを通して、その人となりと学問を浮きぼりにする。
目次
第1部 久留間鮫造の生涯と業績について(久留間先生と法政大学;経済学科から政治学科に移る;米騒動を見て住友をやめる;米騒動で生まれた大原社研へ ほか)
第2部 久留間鮫造と『マルクス経済学レキシコン』(『マルクス経済学レキシコン』をめぐって―編者久留間鮫造先生に聞く;久留間先生と『レキシコン』が出るまでのこと;『マルクス経済学レキシコン』の完結にあたって;『マルクス経済学レキシコン』と久留間先生)
第3部 『マルクス経済学レキシコン』の編集作業から(「恐慌1」をめぐって―各項目の意味と内容;資本の流通過程と恐慌;「「貨幣」篇への補足」について―ひとつの読み方)
著者等紹介
大谷禎之介[オオタニテイノスケ]
1934年東京都に生まれる。1957年立教大学経済学部卒業、大学院経済学研究科に進む。1962年東洋大学経済学部助手。同専任講師、助教授を経て1974年から法政大学経済学部教授。経済学博士。1992年から国際マルクス=エンゲルス財団編集委員。1998年から同財団日本MEGA編集委員会代表。2001年から経済理論学会代表幹事(2004年まで)
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