内容説明
新生JRの好調ぶりは、国鉄時代の“悪夢”を忘れさせたかのようである。だが、JRイメージの上昇と裏腹に、「国鉄改革問題」は現在なお、ますます矛盾を深めながら進行している。JR各社の経営実態は本当のところどうなのか。各社はなにをめざしているのか。職場はどうなっているか。安全性は。長期債務はどうなったのか。「分割・民営化」後のJR各社の実績を検証し、「国鉄改革」の是非を問い直す。
目次
第1章 国鉄解体と鉄道の再生
第2章 JRへの継承と“脱車輪的”経営戦略
第3章 JR各社の経営状況
第4章 JRは働きがいのある職場?
第5章 問い直されるJRの経営姿勢
第6章 JR株式の公開と累積債務の解消
第7章 JRグループと鉄道の未来