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- > ランダムハウス講談社文庫
内容説明
夏の休暇で美しい湖畔のロッジを訪れたガマシュ警部。妻と静かに過ごすはずが、奇妙な事件に遭遇してしまった。嵐の夜、宿泊中の一家の長女が、ロッジの庭にある父親の銅像に潰されて命を落としたのだ。事故か殺人かもつかめぬまま、ガマシュは休暇返上で捜査を始める。しかし、一家は謎だらけなうえ、スリー・パインズ村のあの住人までいて…。殺人なら誰がどうやってあの重い銅像を?名警部が見出した真相とは―。有名賞常連の傑作シリーズ第4弾。
著者等紹介
ペニー,ルイーズ[ペニー,ルイーズ][Penny,Louise]
1958年、カナダのトロント生まれ。カナダ放送協会でラジオの報道記者、司会者として活躍。結婚後、執筆に専念。処女作である『スリー・パインズ村の不思議な事件』で英国推理作家協会最優秀処女長編賞など数々の賞を得て、本格推理の新しい旗手として注目を浴びる。『スリー・パインズ村と運命の女神』と『スリー・パインズ村の無慈悲な春』でアガサ賞最優秀長編賞受賞。シリーズは現在7作目まで刊行されており、いずれも主要ミステリ賞に必ずノミネートされ、6作目の“Bury Your Dead”では5つもの賞を受賞するほど評価が高い
長野きよみ[ナガノキヨミ]
日本大学芸術学部卒。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
寧々子
6
邦題は『スリー・パインズ村と~』となっていますが舞台は湖畔のロッジなので、牧歌的な村がほんのちょっぴりしか登場しないのが残念です! 親睦会とは名ばかりで相手を傷つける機会を逃さず、お互いを非難し憎しみ合っているような家族のうちの1人が彫像に押し潰されて死んだことから、ガマシュは捜査に乗り出します。 誰がどうやって重く巨大な彫像を一家の長女の上に落としたのかという謎と共に、この憎しみ合うような一家の確執の謎にも惹きつけられてしまいました。 ルイーズ・ペニーは心の奥に潜む闇を書くのがとても巧いと思います。2012/09/10
一柳すず子
3
クララが辛そう。嫌な家族会だな。事件の構造はシンプルだけど、家族会で目を逸らされる。2017/10/29
guriko
1
前作でアルノー事件の余波が片付き、ニコル刑事の登場がなくて寂しい。かつモロー家の不快指数が高すぎて犯人捜しに集中できなかった。クララ、妻を岸に置き去りにしてボートに乗る夫は、そのホテルに置き去りにしてスリー・パインズ村に帰るといいよ。2019/10/03
shino
1
スリー・パインズ村の人々は個性的だったけど、モロー家の人々もなかなか強烈だった……。2014/06/05
ニコラ・レイ
1
次の翻訳はいつでるのか・・