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- > ランダムハウス講談社文庫
内容説明
のどかなある午後、隣人のエマが血相を変えて、ロリの元を訪れた。エマの夫デレクがなんと伯爵家のひとり息子で、後継者選びのため代々が所有する広大な貴族屋敷へ20年ぶりに帰ることになったという。エマの懇願と好奇心にうながされ、ロリはおばさまを連れて、壮大な貴族の館へおもむくことに。しかし、到着早々、屋敷で次々と不審な出来事が起こる。上流階級の生活にとまどいながらも、屋敷を探索するロリ。そこには積年の愛と憎しみが隠されていて…。
著者等紹介
アサートン,ナンシー[アサートン,ナンシー][Atherton,Nancy]
作家。コロラド州コロラドスプリングス在住。92年に発表したシリーズ1巻目の『ディミティおばさま現わる』は、「米独立系ミステリ専門書店協会による20世紀ベスト・ミステリ100」に選出。93年には、マカヴィティ最優秀処女長篇賞にノミネートされた
朝月千晶[アサズキチアキ]
大阪外国語大学(現大阪大学外国語学部)卒。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
鈴木みかん
3
これは傑作!久しぶりに夢中になってしまった。やっぱり英国貴族の話はおもしろい。ディミティおばさまもたくさんでてきたし。ビルもエマもたくさん出てきてようやくディミティおばさまらしくなってきた。前作があまりにもディミティおばさまワールドから離れちゃっていたので、今回のはよかった。それにしても、ネルの「サイモンはひどい人だわ」は何だったんだろう。彼女ほどの人ならサイモンがひどい人ではないことくらいわかってそうなものだけど・・・・。ネルとキットがどうなるのか、それが気になる。2012/09/22
おばけりんご
3
優しい幽霊シリーズ第七弾。シリーズものなのに初めて読んだのが最新刊で登場人物が把握できるか心配でしたが、難なく読み進めることができました。貴族の称号やイギリスの貴族の歴史を知らないととっつきにくいかと思いますが、相続に関する話よりも父と子の長年の心のすれ違いや勘違いを正すのが物語の骨子だったので飽きずに読めました。が、主人公のロリがよろめきすぎてあまり好きになれなかったのが残念です。私はアメリカの女性が主人公なのは向かないだけなのかもしれません。ディミティおばさまは大好きなので他のも読んでみようと思います2012/08/08
napo12
2
今回、夫ビルの傍らに弁護士仲間のジーナが登場し、ロリは二人の仲を 嫉妬しますが、ロリのよろめきクセはかわらず、ジーナの夫と仲良くなって ます。そのホルモンをなんとかしろといいたくなるのは変わりません。2012/06/13
🫧
1
★★★隣の家に住む友人・エマの旦那は、偽名を使った英国貴族だった。一族の会合に招かれたエマは、ロリに助けを求める。ロリは夫で一族の長の顧問弁護士であるビルとともに、英国貴族の館へ行く。そこでは様々な事件が起こる。 *シリーズものとは知らずにこの巻から読んでしまいましたが問題なし。あまり外国の作品は読まないので新鮮だったし、ミステリーとしても面白かった。2014/01/25
ショコラテ
1
結婚した後に相手が貴族の跡取りだとか、本当は違う名前だとか判明するって離婚モノじゃないんですかね…。本筋は犯人がなかなかわからず(私には)程良いサスペンス風味なのに、今回もまたロリが…。しかも自分は毎回よろめいているクセに、それを棚上げして旦那の貞節を疑うとかあり得ないんですけど~。ロリさえ真面目に生きてくれれば、こんなにイライラしなくてすむものを…。2012/08/23