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死刑囚

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  • サイズ 文庫判/ページ数 566p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784270103753
  • NDC分類 949.83
  • Cコード C0197

内容説明

冬の朝、ストックホルムで起きた傷害事件。単純な事件だった…逮捕された男が、6年前にアメリカの監房で死んだ死刑囚とわかるまでは。恋人を殺し、死刑囚となった男だったが、刑の執行を待たずに独房で死んだ…はずだった。男の死刑を見届けることだけを支えにしていた被害者の遺族、男を間近で見ていた看守…6年間止まっていた時が再び動き出す。あの時監房で何があったのか?生きていた死刑囚はどうなるのか?やるせない衝撃の結末が胸を打つ。

著者等紹介

ルースルンド,アンデシュ[ルースルンド,アンデシュ][Roslund,Anders]
1961年生まれ。作家・ジャーナリスト。テレビ局の番組統括、レポーターなどを務めた。刑務所に関するドキュメンタリー番組を制作中にヘルストレムと出会い、意気投合。共著のデビュー作『制裁』でグラスニッケル最優秀北欧犯罪小説賞を受賞

ヘルストレム,ベリエ[ヘルストレム,ベリエ][Hellstr¨om,B¨orge]
1957年生まれ。刑事施設・更正施設評論家。自らも犯罪者として服役した経験から、犯罪防止を目指す団体の発起人となり、犯罪に走る少年たちのケアを行なう。ルースルンドと出会い、作家デビューを果たす

ヘレンハルメ美穂[ヘレンハルメミホ]
1975年生まれ。翻訳者。スウェーデン在住。国際基督教大学教養学部卒、パリ第三大学近代仏文学修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

121
ルースルンド&ヘルストレム 共著第3作目。 刻限が近づいていくにつれ、なにか手を打てないものかと関わる登場人物達にイライラした。しかし、彼らはスーパーマンではないし、世の中は不条理なことだらけなのだと思う。色々な伏線がうまくはられていて、作者二人の力を感じる。 そして、手をこまねいて状況に任せるしかないのかなという読者が持つあきらめは、作者らの告発したい事への怒りとなって向かわせられるようだ。『死刑制度』とは? 個人的恨みもないのに、実際に手を下さなくてはいけない人達の気持ちをいつも考えてしまう。 2018/03/25

GAKU

58
グレース警部シリーズ3作目。ストックホルムで起きた単純な傷害事件。しかし逮捕された男は6年前にアメリカの監房で死んだはずの死刑囚だった。またまたネタバレになってしまうので、これ以上詳しい内容が書けないのが残念です。中盤からは結末が知りたく、もう一気読みでした。そして最後に事件の真相を知り愕然と!1作目は刑務所内暴力と幼児性愛殺人。2作目は女性の人身売買と強制売春。そして今回は死刑制度と、グレース警部が遭遇する事件が毎回違うタイプなので、続けて読んでいても毎回斬新に読めます。⇒2016/06/12

goro@the_booby

53
傷害事件で捕まえた犯人は6年前にアメリカの刑務所で死刑執行前に死んだ男だった。遠く離れたストックホルムの事件が時と国を越えて動き出す。警察署が自分の家のようなグレーンス警部の心を少しずつ溶かして行く部下のマリアナ。自分の夫が突然知らない人間になってしまった妻と子。外交問題、死刑制度問題も絡めて後半は怒涛の展開へ。正義のためなら何をしても許されるのか?死刑制度の考え方も国によって違うんだな。一気読みでした。2016/05/23

ペグ

43
死刑制度についてがメインテーマです。私にとっては簡単に答えを出せる問題ではありません。個人的には(3秒間の死角)が圧倒的に好きですが、展開の奇抜さと魅力ある登場人物によって読み応えのある一作でした。次は遡って(ボックス21)を‼︎2016/06/14

神太郎

42
何気ない暴力沙汰を起こし捕まった男が実は6年前、アメリカで死刑になったはずの男だった?!という部分からしてかなり異様な始まり。国を跨いだ死刑囚をどう扱うのか?そもそも彼はなぜ死刑囚となったのか?なぜ生きてるのか?何故の連続である。普段はパラッと先を読んじゃうのだが、物語に浸りたいためにあえて読まなかった。本作は死刑制度の有無、死刑は果たして被害者の救済たり得るのか等、そして、冤罪でありながら死刑を受けたとしたら…と死刑制度がないスウェーデンの事情などを交えながら読者に突きつけられる疑問に思わず唸る。→2022/02/22

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