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アディダスVSプーマ―もうひとつの代理戦争

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  • サイズ 文庫判/ページ数 494p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784270103463
  • NDC分類 589.25
  • Cコード C0198

出版社内容情報

世界中の人々に愛される、「アディダス」と「プーマ」。
スポーツビジネス界の内幕を暴く、渾身のノンフィクション。待望の文庫化!

世界中の人々に愛される、「アディダス」と「プーマ」。この2つのがいかにして有名スポーツ選手を取り込み、ワールドカップ、オリンピックといった世界規模のイベントを成功させ、巨大な利益を生み出したのか。5年にも及ぶ綿密な調査と、各地で行ったアディダス社、プーマ社およびその関係者、元アスリート等々へのインタビューをベースに解き明かす驚愕の事実の数々。日本版にあたり、中村俊輔をはじめ、多数の関係者に追加でインタビューを敢行。大ヒット作、待望の文庫化!

内容説明

ロッカールームの茶封筒、ホテルの盗聴、突然の裏切り、変わらぬ友情、厚い信頼―。スポーツイベントが現在のように華やかになった舞台裏で、黙々と繰り広げられる、男たちの熱く、過激な勢力争い。アディダス、プーマだけでなく、ナイキ、リーボック、オニツカタイガー、ミズノ、アシックス、デサント、コンバース等、さまざまな特徴をもつスポーツブランドたちが繰り広げる壮大なスポーツビジネスの物語。

目次

第1部(ダスラー・ボーイズ;兄弟の不和;決別 ほか)
第2部(スポーツポリティックス;実り多いゲーム;秘密の帝国 ほか)
第3部(鮫の襲来!;売却;立ち入り禁止! ほか)

著者等紹介

スミット,バーバラ[スミット,バーバラ][Smit,Barbara]
1968年オランダ生まれ。その後フランスに移住してドイツ学校に通ったのち、ロンドン市立大学で国際ジャーナリズムを学び、MAを取得する。ロンドンでテレビのニュースキャスターの職に就くが、まもなくジャーナリストに転身。『ヘラルド・トリビューン』、『フィナンシャル・タイムズ』、『デーリー・テレグラフ』『タイム』などに寄稿する。1996年にハイネケン・ビールとそのオーナー、アルフレッド‘Freddy’ハイネケンの伝記を執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Willie the Wildcat

17
企業の成長と、時代の変化。同族経営故の想い、確執、そして喪失。ホルストの先見性と、スポーツ界の裏側と金銭欲の対比が印象的。ダスラー姉妹の”社割”には苦笑い。一方、創始者アドルフの技術への拘りは何処へ・・・。勝者不在の泥仕合の中、マダム・ボー。巻末記載のその後の経歴に若干失望。いつか、どこかで努力が報われることを願う。蛇足だが、岡野氏の義を通す姿勢が好感。少なからず印象が変わった・・・。2013/11/16

あなほりふくろう

16
子供のころアディダスはフランスのブランドだと勘違いしていた時期があるのだが、実はあながち間違いじゃなかったという。プーマは早々に敗退し、本書はむしろアディダスの興亡史、そして再興へ続く物語。2次大戦後から80年後半ナイキの台頭を許すまでスポーツビジネスに君臨した、それはホルスト・ダスラーによるまさに「スポーツバブル」だった。W杯だろうがオリンピックだろうがカネまみれで、もう苦笑するしか。一方でホルスト亡きあとはスポーツそっちのけでフランスの企業家と銀行の買収劇となり若干興が失せてしまった。2013/05/27

手押し戦車

10
経営でも片方は経営手腕が強くもう片方は製品開発が強い互いの強みを出せば凄い事になるがお互い別の道に行き、喧嘩の続きを製品やブランド力向上に精を出しお互いの強みを中和し品質を上げている間に世界の企業になった。目に見える目標があると人はそれより上に行く努力をし更に原動力となる事柄が有ると必死になり成果を出す。マーケティングでも競争が生かされオリンピックの選手に履いて貰う靴や知名度の有る選手にプロモーションをして行く今でこそ温故知新でリーダーを広告にして販売力を生かす手腕、知恵。2014/07/31

西澤 隆

5
職人魂を尊ぶ日本のヒトとしては、品質話は序盤のみで、その後は手を変え品を替えの権力闘争に辟易する。製品無償提供からはじまるマーケティング手法は、アマチュアリズム故の「トイレに茶封筒」のような裏での壮絶な実弾構成を経て結果として宣伝権利をとりまとめてより高く売るISLなどの形にまでどんどんと過熱していくし文中にはサマランチやピーターユベロスといった金満五輪仕掛人の名前も頻出する(岡野俊一郎話も信頼で綴られているが要は利益誘導で結構強烈)。「スポーツは商売道具として肥大化した」のだなと実感する本でもあります。2018/03/04

やえもん

5
ビジネスの最前線はすごいと感じた。自社の宣伝のために、何をするべきなのかを考え、その応酬、競争の激烈さに圧倒された。日本人も大勢登場していて興味深かった。この本を読んでいるときに、たまたま「ラスト・ミニッツ」という映画をみて、プリがアディダスの靴を配っている場面で、ちょっと感動した。本にもプリがでてくるし、ナイキの話もでてきて、本の中身と映画の中身をより深め合ってくれたようで大変面白かった。2012/02/28

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