ＲＨブックス＋プラス 真珠は涙にぬれて

ベヴァリー，ジョー【著】〈Ｂｅｖｅｒｌｅｙ，Ｊｏ〉/坂本 あおい【訳】

武田ランダムハウスジャパン（2010/04発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 561p／高さ 15cm
• 商品コード 9784270103432
• NDC分類 933
• Cコード C0197

出版社内容情報

自堕落な兄のせいで財産も名誉も無くした
エレノア。生き延びるために伯爵の弟と
便宜結婚をするが、彼には美しい愛人がいて…。

自堕落で放蕩者の兄に騙され、財産も名誉も地に堕ちてしまったエレノアは、わずかに残った名誉を守るため、ニコラスという伯爵と急遽結婚することになる。彼は兄のような放浪者だという噂だったが、まさにその通り。しかも、美しいフランス人の愛人がいた。一方のニコラスは、政府の密命を受けてスパイを捕らえる為、放蕩者の仮面をかぶっていたが、意志に反して騎士道精神を発揮し、不名誉な扱いを受けたエレノアと結婚することになり頭を抱えていた…。

内容説明

エレノアは自ら命を絶とうとしていた。両親を亡くしたうえ、遺産を狙う兄の策略にはまり、恐ろしい悲劇に見舞われたのだ。彼女に残されていたのは、死という選択肢だけだった―だがそこにニコラス・ディレイニーが現われた。公爵家の次男である彼は結婚を申し出て、彼女を救ってくれたのだ。放蕩者で有名な彼との結婚は便宜的なものではあったが、それでもエレノアは感謝していた―自分が彼を愛していることに気づくまでは…。無頼同盟シリーズ第１弾。

著者等紹介

ベヴァリー，ジョー［ベヴァリー，ジョー］［Ｂｅｖｅｒｌｅｙ，Ｊｏ］
イギリスのランカシャー生まれ。現在までに３０作以上のロマンス小説を発表。『真珠は涙にぬれて』など５作品でＲＩＴＡ賞を受賞、全米ロマンス作家協会の名誉殿堂入りをはたす。ロマンティック・タイムズ誌では常に★４～５の高い評価を受けている。現在は夫と２人の息子とともにカナダに暮らす

坂本あおい［サカモトアオイ］
東京生まれ。英米文学翻訳家（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[Ryo]

ヒロインこんな境遇って凄い；映画の恋空でも叩かれてたけど**されてそんなすぐできないだろ…女性の地位が低い時代だからありなのかな。ヒーローも仕事とはいえ…ううん…。なんか設定に夢がなくてあまり好きになれない感じかな。

2012/12/23

[矢田ふみえ]

罠にはまったエレノアが、ニコラスという誠実で才覚がある男性と結婚。誤解があるが、互いにひかれあう。ニコラスが好い人すぎるなぁ。

2015/07/27

[ぽこ]

ダイアナパーマーの「かなわぬ恋」以来の突っ込みどころ満載なありえない話。まず第一に「父親が誰か曖昧にするため」の初夜。第二にヒロインがヒーローが死んだら年収六千ポンドもらえることを知り喜ぶシーン。第三に友人たちに堂々とヒーロー兄に襲われた話を公表するヒロイン。貧乏から抜け出すために現実的な選択をしていくヒロインなので夢がなくなるのは当然かもしれませんが、ロマンス小説の分類では絶対にくくれないお話でした。

2013/11/25

[MOMO]

ライオネルとクリストファー、どっちの兄ちゃんも、さいてーーーーーーー！しっかし、しょっぱなからこんな展開って、ほんとうにロマンスなのか、これ？と思ってしまったわ・・・。おまけにニコラス君は自惚れの強いお馬鹿さんで、彼の行動は、いくらお国のためとはいえ、ロマンスもののヒーローとしてはあるまじき行為だし、ヒロインのエレノアちゃんは、事なかれ主義のお手本のよう・・・今回の登場人物から言えば、一番ヒロインらしい存在なのが、完全脇役のエイミーちゃんだったしさぁ・・・彼女の婚約者のピーター君も良かったよなぁ・・・

2011/07/30

[くまた]

中盤位から主人公の自己中ぶりにイラついて読むのが辛かった。微妙に瓶児さん。 ニコラスが良い人過ぎて気の毒。 告白もスティンブリッジ卿に無理やり奪われたって随分な言い様だし、まず話すべきは兄の事でしょ。卿は客観的に見たらさほど悪くない。諸悪の根源の兄には色々と妙に甘いし。 他にもこの状況、この立場で良くそんな事言えるねと思う事がいっぱい。 人にあれこれ言う前に自分の反省点を考えろと説教臭い気分になった。 秘密組織の人達も平和主義過ぎてびっくり。 RITA賞受賞作品って大抵好きだったけどこれはパス。

2017/04/08