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- > ランダムハウス講談社文庫
内容説明
名門ヴァインフェルト家の末裔アドリアンは絵画の鑑定家として働く一方、芸術家に資金を援助するパトロン役も果たす温和な人物だった。だが、奔放な女性ロレーナと出会って平穏な暮らしにさざ波が立ち始めたのと同じ頃、金に窮した老コレクターからヴァロットン作の名画をオークションにかけたいという申し出があった。アドリアンは引き受けたが、その依頼には彼を窮地に追い込む罠が仕掛けられていた!美術界の内幕を題材にした心理スリラーの傑作。
著者等紹介
ズーター,マルティン[ズーター,マルティン][Suter,Martin]
1948年、チューリッヒに生まれる。コピーライターとして広告会社に勤めるかたわら、雑誌のルポルタージュや映画・テレビの脚本を執筆。その後、小説家・脚本家・コラムニストとして独立、雑誌の連載コラムで人気を博する。1997年、『縮みゆく記憶』でデビュー、チューリッヒ州名誉賞、フランスの外国人作家処女長篇賞を受賞。その後も、『プリオンの迷宮』(扶桑社刊)でドイツ・ミステリー賞、Der Teufel von Mailandでフリードリヒ・グラウザー賞を得る
シドラ房子[シドラフサコ]
新潟県生まれ。武蔵野音楽大学卒。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。