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ランダムハウス講談社文庫
絵画鑑定家

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  • サイズ 文庫判/ページ数 383p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784270103357
  • NDC分類 943
  • Cコード C0197

内容説明

名門ヴァインフェルト家の末裔アドリアンは絵画の鑑定家として働く一方、芸術家に資金を援助するパトロン役も果たす温和な人物だった。だが、奔放な女性ロレーナと出会って平穏な暮らしにさざ波が立ち始めたのと同じ頃、金に窮した老コレクターからヴァロットン作の名画をオークションにかけたいという申し出があった。アドリアンは引き受けたが、その依頼には彼を窮地に追い込む罠が仕掛けられていた!美術界の内幕を題材にした心理スリラーの傑作。

著者等紹介

ズーター,マルティン[ズーター,マルティン][Suter,Martin]
1948年、チューリッヒに生まれる。コピーライターとして広告会社に勤めるかたわら、雑誌のルポルタージュや映画・テレビの脚本を執筆。その後、小説家・脚本家・コラムニストとして独立、雑誌の連載コラムで人気を博する。1997年、『縮みゆく記憶』でデビュー、チューリッヒ州名誉賞、フランスの外国人作家処女長篇賞を受賞。その後も、『プリオンの迷宮』(扶桑社刊)でドイツ・ミステリー賞、Der Teufel von Mailandでフリードリヒ・グラウザー賞を得る

シドラ房子[シドラフサコ]
新潟県生まれ。武蔵野音楽大学卒。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

星落秋風五丈原

28
他の読メにも書かれているように心理スリラーではない。なぜなら主人公が騙され放題だから。真実を知った時に反撃にでも転じれば少しはサスペンスなるものが生まれたのに。2019/02/27

コーデ21

7
「縮みゆく記憶」に続きマルティンズーター読みニ作目。「縮みゆく」は「スイスを代表するストーリーテラー」の面目躍如という感じでしたが、本作は「スイス味」は感じず、少々フランス風?^^; 以前観た映画「鑑定士と顔のない依頼人」と雰囲気が似通ってて少々戸惑ってしまったかも。もちろん映画とは全然別物なんですが…「鑑定士と顔のない依頼人」と違って、魅惑のファム・ファタールに翻弄されるだけで終わらないところが一安心でしたww2017/01/03

DERIA

6
タイトルに惹かれて読んだが自分の好きではない話だった。贋作を売れと命じる爺さんやそれに加担する人たち。それはよいがかつての恋人に似てるだけであそこまでされて許せるのは理解できない。彼女にそこまで魅力を感じないからだと思う。主人公の罪悪感と贖いを自己満足のために彼女を使っているようで。2017/08/20

春ドーナツ

6
スイスのミステリー小説。って物珍しいなと思って読み始めると、これが「当たり!」だった(あくまで個人的に)。格式ある礼儀正しさを身に着けた主人公(私もかくありたいと思う)。「ナナ」(エミール・ゾラ作)が現世に舞い戻ったかのようなヒロイン。それから・・・以下略。とどのつまり、個々の登場人物のキャラがきちんと立っている心理スリラーほど魅惑の書はないと申し上げたい。2016/10/06

ひなた

4
★2 絵画に纏わるコン・ゲームもの。主人公は想像を絶するような生まれながらの資産家。幸でも不幸でもない人生を送っていたところ、かつて愛した女性の面影を宿す美女に出会う。物語が絵画云々よりも、中年男性の恋心と上流階級の豪華だが無味乾燥な生活を描くことにより比重があったのが残念だ(理由あってのことなのはわかるが)。また、登場する芸術作品もスイスのアーティストばかりなので、不勉強な私には馴染みが薄かった。ラスト数十ページは俄かに盛り上がるが、オチは想像に難くない。もっとブラックな方が面白かったと思うのだが。2014/01/16

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