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内容説明
子爵の娘ながら決して裕福でないジュヌヴィエーヴは、犯罪に手を染める身寄りのない子供たちを引き取り面倒を見ていた。その日も、窃盗罪で投獄された少年に会うため監獄を訪れたところ、少年の身代わりになり看守に暴行を受けている男に出会った。彼は殺人罪で明日にも絞首刑に処されるという。しかし翌日、自宅に戻った彼女の前にその男が現われた。脱獄して瀕死状態の男を放っておけないジュヌヴィエーヴは、戸惑いつつも、看病しようと家に上げるのだが…。
著者等紹介
モンク,キャリン[モンク,キャリン][Monk,Karyn]
広告業界で働いたのち、夫のサポートでヒストリカル・ロマンスの執筆をはじめる。アスペン・ゴールド賞、ダフネ・デュ・モーリア賞など数々の賞を受賞。USAトゥデイ紙やロマンティック・タイムズ紙で高い評価を受け、RITA賞最終候補にも選ばれている
幾久木犀[イクヒサモクセイ]
宮崎県生まれ。英国ニューカッスル大学英語教育法修士課程修了。英語講師の仕事を経て翻訳の道に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まみ子
8
ヒロインがすごく良かったです。子供たちとヒロインの関係が素敵で何度もウルっとしました。ヒーローも自堕落な過去の中で辛い経験をし、子供に対する保護欲が強くてヒロインとお似合いでした。心温まるお話でした。2016/12/18
MOMO
3
元泥棒の使用人たちと、更生中の子供たちを家族とするジェヌヴィエーヴちゃん。とにかくいい人過ぎるほどいい人なのよのよー!使用人も子供たちも(ジェームズ君は別として)、皆、それぞれ問題のある過去をもつ身ではあるけど、そんなことはお構いなしに大事にしてるしさぁ・・・おまけに子供一人一人の人格を、ちゃんと尊重してるし・・・ほんと、聖女様なのよー。でもって、いざとなったら皆で一致団結、窮地を脱し、堕落した放蕩者でさえも、その足元にひれ伏すのよ!2009/11/23
矢田ふみえ
2
ストーリーが展開してテンポよく読めた。ジュヌヴィエーヴみたいに強く生き、人の想いがわかるなんてすばらしいね。子供たちもいきいきと描かれていた。2015/02/10
こえん
2
ヒーローがはめられて罪を着せられたのは、ある意味では自業自得だったかも。黒幕と原因が分かった後に関係者の心理を鋭く読みとく、高潔で心優しく勁いヒロインが素敵だった。自分の生後間もない異母弟、しかも婚外子を監獄に引き取りに行ったり、そこに収容された子供たちを保護下において養育したり…すごすぎる~。2009/09/18
nayui
1
★★★☆☆