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ランダムハウス講談社文庫
ベツレヘムの密告者

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  • サイズ 文庫判/ページ数 358p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784270103005
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

国連学校の歴史教師オマー・ユセフは、ジョージ・サバがイスラエルへの内通者と名指しされ、テロリスト射殺幇助の容疑で逮捕されたと知らされて耳を疑った。教え子のなかでもとびぬけて優秀で誠実なサバが内通者とは?動かない警察に業を煮やしたオマー・ユセフは、周囲の制止を振り切り、銃煙漂う街を徒手空拳で事件の真相を追い始めたが…。パレスチナの庶民の視点で描いた異色の本格ミステリ。CWA新人賞受賞作。

著者等紹介

リース,マット・ベイノン[リース,マットベイノン][Rees,Matt Beynon]
1967年、南ウェールズ生まれ。1996年よりジャーナリストとして中東の記事を書くようになり、2000年6月から06年1月までタイム誌のエルサレム支局長を務める。ノンフィクションの著作を発表後、本作でフィクションに初挑戦。英国推理作家協会最優秀新人賞を受賞する

小林淳子[コバヤシジュンコ]
東京生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

psdstar

1
エスニックな部分を期待して読んだけれど、ハードボイルド的なところが楽しめた。(犯人はすぐに分かるけど)警察よりも権力のある無法者たち、それを見過ごさざるをおえない警察と、悲観的になりながらも”正義”を貫こうとする無力な探偵。探偵役の主人公が教師であるところが良かった。表紙を作った人は絶対本の内容を見ずにに作ったに違いない。2016/09/20

鉄髭

1
「小説」「ミステリ」という形式を頼った(利用した)おかげで、パレスチナの今日に生きる一般人の「無力」、さらされている「暴力」がよくわかる。2010/07/09

aiyoshi

1
書評→http://d.hatena.ne.jp/sangencyaya/20090612/12448149632009/06/12

はやしま

0
パレスチナ西岸のベツレヘムで起こった殺人事件を巡るミステリ。殺人事件とその方法は実際に起こった事件を基にしているとのこと。街や人々の描写は実際のパレスチナを想起させる。イスラエル占領下での鬱屈した暮らし、パレスチナ内部のイスラム教徒とキリスト教との対立、アラブ地域の名家の位置付け、などをうまく織り込んでいる。探偵役の主人公の校長の造形はいいけど、彼の推理の書き方がミスリードを誘いたい様が見えて謎解き部分が弱い。これが処女作だから次作以降を期待…と思ったら邦訳はないようなのでいつか原書版を読みたい。2015/05/15

三門 優祐

0
期待外れ。この類の小説には、テンプレな主人公の方が似つかわしいような。2009/06/25

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