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内容説明
暗殺用ライフルの謎を追うハリー刑事。彼を悲しみの底に突き落とす殺人事件が起きた。アルコール依存症から立ち直りかけていた彼だったが、酒に溺れる日々が舞い戻ってしまうことに。事件解決の糸口は目の前にあるはずだがわからない。ハリーの苦悩が続くなか、ついに暗殺用ライフルが使われてしまった―世紀末のネオナチに東部戦線を戦った若者たち。絡み合った謎を紐解くと、幾重にも隠されていた真実が見えてきた。
著者等紹介
ネスボ,ジョー[ネスボ,ジョー][Nesbo,Jo]
1960年オスロ生まれ。作家。1997年に長篇デビュー。ハリー刑事シリーズを中心に、年1作のペースで話題作を発表している。同シリーズで北欧の優れたミステリに与えられるグラス・キイ賞、ノルウェーのリバートン賞を受賞し、ノルウェー・ブッククラブよりノルウェー最高の犯罪小説に選出された。ミュージシャン、作詞家、エコノミストとしても活躍するなど、多才ぶりを発揮
井野上悦子[イノウエエツコ]
東京生まれ。早稲田大学第一文学部英文科卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
goro@the_booby
43
戦争は勝ち負けで善悪が決まる単純なものではなく、祖国のために戦った者が裏切り者の烙印を押され闇に葬られてしまう場合もあるのだな。閑職に追われたハリーは奇妙な狙撃銃を追って現在と過去を旅する。登場人物が多くて混乱するけど、ネスボは飽きさせずダレさせず面白いね~。未解決となった事件の決着はどうなる!次も読まねば!!2017/06/06
わたなべよしお
21
7年ぶりだったけど、やっぱり、面白い。ラケルとの出会いはそういうことだったか。とはいえ、2人の関係にラケルの父親が絡むなど、恋愛一つでも一筋縄にはいかないところがネスポだよなぁ。さらに一冊の本で終わる事件と、数冊にまたがる事件があって二重構造になっているところもネスポの魅力だと再認識した。さて「ネメシス」に行きます。2017/03/28
gonzui
11
面白さに引き込まれ夏休み最後の一日をつぶして一気に堪能。総て一件落着・・・と思いきや、肝心のアイツがのうのうとしている事に激しいモヤモヤを感じ。このまま何の裁きも無いわけが無いことを次作への期待として。2017/08/20
白玉あずき
10
登場人物名が覚えられなくて大変苦労したことを除けば、とても面白うございました。ノルウェーの(一部)歴史にも触れられたし良かったわ。ダニエル=グーブランはとんでもない人殺しなんだけど、なぜかあわれでならない。戦中戦後の歴史に振り回された人々の姿に、世界の不条理を感じなんともやりきれない思いです。それにしても! エレンを殺した真の犯人が野放しとは何て事なの。この人でなしに正義の鉄槌が下されるまで、是非シリーズ続編読みたいのですが、ちゃんと刊行されるかしら。2013/11/25
コムギ先輩
8
★★★★★ ネメシスからさかのぼって読んだが面白かった。いまいち売れなかったのは、きちんと内容を踏まえた装丁にもかかわらず面白そうとは残念ながら思えないせいであろうか。ネメシスの次の作品の翻訳頼みます。2016/11/08
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