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内容説明
米屋の息子の亀太郎は、近所で評判の娘、近江琴屋のふくと遠からず縁組することになっていた。しかし、近江琴屋の帰り道に亀太郎が何者かに一刀に斬り殺されてしまう。涙も見せないおふくには代稽古の腕前の豊之介という思い合った人がいた。おふくを取られた怨みでの犯行か!?「刀の錆」ゆっくり雨太郎シリーズ完結篇。
著者等紹介
多岐川恭[タキガワキョウ]
本名・松尾舜吉、1920年福岡県生まれ。東京帝国大学経済学部卒業後に毎日新聞社へ入社。勤務するかたわら、「白家(しらが)太郎」の筆名で小説を書く。53年に推理小説専門誌「宝石」に『みかん山』が佳作入選し、デビュー。初の長篇「氷柱」が58年に第39回直木賞候補となる。同年、『濡れた心』で第4回江戸川乱歩賞を受賞。さらに短篇『落ちる』『笑う男』『ある脅迫』の三本で第40回直木賞を受賞。戦後初のミステリーの直木賞受賞作となった。以降、広いジャンルで作品を発表、後年は時代物を数多く手がけた。1989年紫綬褒章を授与される。1994年12月に死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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