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- > ランダムハウス講談社文庫
内容説明
雨太郎があんこう鍋と熱燗で体を温めていると、同心仲間の五郎次が十余年前の殺しを訥々と語りだす。ある百姓家で主の五十次が殺されたが、凶器も動機もない。疑わしい者たちには反証がある。雪に囲われた村で起きた事件は未解決なままになっている。そこへ雨太郎がニヤリ。犯人は…。「つららの宿」など全十八篇。
著者等紹介
多岐川恭[タキガワキョウ]
本名・松尾舜吉、1920年福岡県生まれ。東京帝国大学経済学部卒業後に毎日新聞社へ入社。勤務するかたわら、「白家(しらが)太郎」の筆名で小説を書く。53年に推理小説専門誌「宝石」に『みかん山』が佳作入選し、デビュー。初の長篇「氷柱」が58年に第39回直木賞候補となる。同年、『濡れた心』で第4回江戸川乱歩賞を受賞。さらに短篇『落ちる』『笑う男』『ある脅迫』の三本で第40回直木賞を受賞。戦後初のミステリーの直木賞受賞作となった。以降、広いジャンルで作品を発表、後年は時代物を数多く手がけた。1989年紫綬褒章を授与される。1994年12月に死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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