ランダムハウス講談社文庫
最終弁論―歴史的裁判の勝訴を決めた説得術

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  • サイズ 文庫判/ページ数 422p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784270101988
  • NDC分類 327.953
  • Cコード C0198

内容説明

原子力企業の犯罪を暴いたシルクウッド事件、狂信的マンソン・ファミリーによる凄惨な殺人事件、ヴェトナム戦争で民間人を虐殺したキャリー中尉の軍事裁判…これまで、裁判において陪審員を説得すべく、弁論術を駆使する法律家の名人芸を堪能できるのは法廷にいる限られた者だけだった。しかし、今ここに、6人の歴戦の法律家たちが言葉の枝をつくした伝説の最終弁論がよみがえる―。

目次

荒れる法廷―シカゴ・セブンの裁判 ウッドストック世代と旧体制の対決
プルトニウムによる死―カレン・シルクウッドの遺志 巨象・原子力産業の膝を折らせる
レオポルドとローブ―彼らをお赦しください、彼らは心を病み知に溺れたのです
平和、愛、そして殺人―信者の無軌道殺人でカルト指導者マンソンに死刑判決
遅ればせの、だが実現された正義―三十年のうちに三回の裁判 メドガー・エヴァーズの暗殺者は罰せられた
野球、ホットドッグ、アップルパイの国の兵士とヴェトナム村民―ニュールンベルクを裁いた側から、裁かれる側に 戦争犯罪者は、「皆殺しは命令に従っただけ」と主張

著者等紹介

リーフ,マイケル・S.[リーフ,マイケルS.][Lief,Michael S.]
カリフォルニア州ヴェンチュラの地方検事補。新聞編集者の経験を持ち、冷戦中アメリカ海軍の潜水艦乗組員でもあった

コールドウェル,H.ミッチェル[コールドウェル,H.ミッチェル][Caldwell,H.Mitchell]
ペパーダイン法科大学の法学教授。元地方検事補で、カリフォルニア州最高裁判所における死刑の是非を問う裁判を専門にしている

バイセル,ベン[バイセル,ベン][Bycel,Ben]
西ロサンジェルス法科大学の学部長。ロサンジェルス倫理委員会の常務理事であるとともに、カリフォルニア大学サンタ・バーバラ校とロサンジェルス校、ロヨラ大学、南カリフォルニア大学などのロースクールで教鞭をとっている

藤沢邦子[フジサワクニコ]
上智大学英米文学科卒。テンプル大学日本校ロープログラム受講。英国ウェールズ大学修士号取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

てくてく

0
著名な事件を取り上げ、事件の概要+弁護士ないし検察官のプロフィール、そして最終弁論からなりたっている。原子力問題のシルクウッド事件、名門大学生による殺人事件が特に印象的だった。2013/08/16

m.abe

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複雑な事件や難しい法理を陪審員にわかる言葉で畳みかけ、恐ろしいほど感情に訴えてくる。こうした熱弁が勝訴だけでなく、国民の自覚や社会の変化までもたらす芽になったことに納得。雄弁術という意味でディベート、交渉の教材にも2011/11/05

himahima

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アメリカで実際にあった裁判の優れた最終弁論の記録集。それぞれの冒頭で事件の背景説明があるものの、その後は裁判中の記録ほぼそのままらしい。 読んでみて驚いたけど、本当にこれはドラマそのもの。理論立てて話しつつ、最後は陪審員の情に訴えかけるような弁護士または検察官。 事件に関してこの本に載ってる最終弁論を見る限り、下された評決には至極納得です。でも結局最後はテクニックなのかと思うとちょっと悲しい。優れた弁論と紹介されている以上、この弁論がなかったら全く逆の評決が出てた可能性も高いわけで。 2008/08/06

Mits

0
「説得術」とあるけども、教科書仕立てじゃないです。最終弁論は裁判の総括なので、それだけで読み物として、とても面白かったです。2008/10/01

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