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内容説明
19世紀の朝鮮王朝時代。清国国境近くの義州で貧しい境遇に生まれ、若くして父を失い、莫大な借金を背負った林尚沃(イム・サンオク)は天下第一之商となることを誓う。高麗人参貿易のため、燕京(北京)に出向き、北京商人の不買同盟を巧みに壊して莫大な財貨を稼いだが、妓楼に売られた美少女を救うために、その金を投じてしまう。商業の道=“商道”を通じて、人の道とはなにか、そして生きることの真理とはなにかを学んでいく。
著者等紹介
崔仁浩[チェイノ]
1945年ソウル生まれ。延世大学英文科卒業。1963年に短篇作品で「韓国日報」新春文芸に入選。67年「朝鮮日報」新春文芸に入選し、文壇デビュー。その後、72年に現代文芸賞、82年李箱文学賞、99年にカトリック文学賞を受賞。現代の韓国を代表する作家
青木謙介[アオキケンスケ]
1959年11月大阪生まれ。高校卒業後、渡韓。延世大学に学ぶ。激動の80~90年代、映画を中心とした多くの韓国の文化人との交流を持ちながら過ごす。富山大学大学院東洋文化専攻中退。その後、映画の配給、テレビ番組及びビデオソフト制作、映画の翻訳、映画祭などのコーディネート等に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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再び読書
18
朝鮮王朝時代の大商人の物語で、韓ドラにはまった作品の原作。当然、ドラマと原作の違いもあるが、期待して読み進めています。今のところまだ乗り切れていませんが、今後に期待します。最初の山場の人参を焼くシーンが象徴的でした。2015/08/19
あひるぷかこ
2
約200年前に実在した朝鮮の大商人、林尚沃(イム・サンオク)を主人公とした小説。貧しい境遇に生まれ、若くして父を失い、莫大な借金を背負ったが、天下第一之商となることを誓う。様々なトラブルに合い、その都度大きな選択をしながら人は生きていく。商業の道を通じて、正しい生き方とは、大切にすべき事とは、そもそも「生きる」とは何であるかという答えを探そうとしています。教訓的小説であり、経済小説。2013/05/31