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内容説明
熊を追って幾日でも雪山を歩く耐久力と一度喰いついたら獲物が倒れるまで放さない闘魂を持つ高安犬。その最後の一頭、チンの壮絶な生を、愛を込めて描く直木賞受賞作『高安犬物語』はじめ、失われし日本の美しい自然を切り取った『爪王』『悲しき絶叫』『羆が出たア』など9編を収録。
著者等紹介
戸川幸夫[トガワユキオ]
1912年、佐賀県生まれ。旧制山形高校(現・山形大学)の理科に入学。1937年、東京日日新聞社(現・毎日新聞社)に入社。1955年、初の小説『高安犬物語』が直木賞受賞。以後、動物小説を次々と発表し、「動物文学」をジャンルとして確立。1965年には西表島でイリオモテヤマネコを発見。従軍記者経験から、戦記文学も数多く残した。紫綬褒章、三等端宝章受章。2004年5月没
小林照幸[コバヤシテルユキ]
1968年、長野県生まれ。明治薬科大学在学中の1992年、『毒蛇(どくへび)』で第1回開高健賞奨励賞を受賞。1999年、『朱鷺(トキ)の遺言』で、第30回大宅壮一ノンフィクション賞を同賞史上最年少で受賞(当時)。信州大学経済学部卒。明治薬科大学非常勤講師(生薬学担当)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ナチュラ
10
表題を含む九話の短編集。 動物の描写、擬人化した表現が素晴らしい。 また、環境破壊や乱獲などにより絶滅した動物たちなど考えさせられる内容だった。 「動物文学」の第一人者といえる戸川幸夫さんの作品に出会えて良かった。 2014/07/23
彩美心
0
小説なのかドキュメンタリーなのかというような物語だった。どの物語もおもしろい。2012/06/22
fuchsia
0
表題よりも鷹匠とその愛鷹を描いた「爪王」が読みたかったのですが、記憶にあるより短篇だった。これって日本舞踊の原作でもあります。へー。2010/06/20