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ランダムハウス講談社文庫
アイルランドの哀しき湖

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  • サイズ 文庫判/ページ数 554p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784270101506
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

アイルランドの泥炭湿地から、“三つの死”の儀式を施された鉄器時代の遺体が出現した。解剖学者ノーラは、その保全作業を手伝うため現地に赴く。ところが近くの地中から、同じく“三つの死”の儀式を施された現代の遺体が見つかった。それを皮切りに、ノーラのまわりで次々と不可解な殺人事件が発生する。しかも恋人である考古学者コーマックがその連続殺人事件の容疑者となってしまい…。『アイルランドの柩』待望の続篇。

著者等紹介

ハート,エリン[ハート,エリン][Hart,Erin]
1958年ミネソタのロチェスター生まれ。ミネソタ州文化局の広報をつとめた経験を持つ。ミネソタ州におけるアイルランド音楽と舞踊協会の設立者。1996年に短篇Waterborneでグリマー・トレイン新人賞を受賞。初の長篇となる『アイルランドの柩』(小社刊)は、アガサ賞及びアンソニー賞の最優秀処女長篇賞にノミネートされるなど高い評価を得た。現在はボタン・アコーディオン奏者の夫とともにミネアポリスに暮らし、頻繁にアイルランドを訪れている

宇丹貴代実[ウタンキヨミ]
1963年、広島県生まれ。上智大学卒。英米文学翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

NAO

56
アイルランドの泥炭湿地で見つかる昔の遺体を絡ませたミステリ、2弾目。発掘現場ではノーラはよそ者でスタッフたちと馴染めずにいるが、その分醒めた目で客観的に全体を見ることができる。一方、前作のラストで恋人になったコーマックに関わる部分ではかなり深入りしているところもある。そういったアンバランスな状況のノーラを中心に据えた話は、昔の儀式の陰惨さ、泥炭湿地の薄気味悪さ、住民たちの謎めいた雰囲気をからめて一層怪しげになっていく。2025/02/21

キムチ

50
読み終え、これ程のボリュームに引き伸ばす内容じゃない印象。アイルランド、古代紋章、泥炭、気候的な情景の何れも現代版ゴシック・ホラーの要素、十分。考古学者、解剖学者とアカデミックな女性の割に魅力乏しい。ディープキャラを複数連立している上に、その身内にもライトを当てている為、纏まりが着けていない。読み手は、悪戯に振り回され、正直、無意味に疲れた。これ、二作目だけど一作目を後から入手と言う皮肉。ウ~ン、読みたくないなぁ 巻末 訳者あとがきによれば 「三作目に掛かってる」との匂わせ有るけどねぇ…消えたのが分かる2025/03/14

穀雨

3
前回同様、主要な登場人物がみな何らかの負の事情を抱えていることと、アイルランドの荒涼とした風景描写が相まって、全体的に深いペーソスを感じさせる。有史以前のものという事情があるにせよ、最初に発見された湿原遺体について、最後までほとんど何も説明がなかったのが少し残念だった。2020/09/15

いそぴ

1
泥炭湿地から、鉄器時代と20数年前の似た殺害方法の遺体が続けて発見され・・。今回の登場人物も皆そろって心に傷を負ったクセのある人ばかり。そして多い。その度に長めの人物描写と謎の行動が積み重なり、押さえておくポイントが多すぎてちょっとツライ。S系の読書人向けか。私には楽しめたけど、もう少し枝葉を刈り込んでも良かったろうに。三作目は邦訳されていないようだがやむ無し、か。2019/06/16

paxomnibus

1
前作同様、湿地遺体の発見から話が始まるが、章毎にメインキャラが入れ替わるのでどこに主眼を置いたらよいのか分からず読み進めるのに難渋する。それぞれの人物描写や内面吐露が無駄に長いので誰が主役なのかも分からないままだ。作者としては細かく描写することで人物の描き分けを狙ったのだろうが、全くの逆効果。せめて決め台詞には異常な感じを持たせようと努力の跡が見られるが、そこに至るまでが長すぎるので読者としてはどうでもよくなっている。前作の魅力は偏に湿地遺体とアイルランドに関する知見にあったらしく、続編は凡庸な駄作。2018/10/08

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