ランダムハウス講談社文庫
生贄たちの狂宴〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 360p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784270100912
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

『ディオニュソスと秘儀の館』―古代カルトの儀式は、現代でも続いていた。その背景には、ローマの暗黒街に関わる大物たちの姿も見え隠れしていた。このままでは、誘拐された少女が新たな殺人事件の被害者となる可能性が高い。少女の行方を必死に捜す刑事コスタ。やっとのことで、遺跡の中にある『秘儀の館』を発見するが、恐ろしい罠が彼を待ち受けていた。自ら儀式の“生贄”となってしまった彼が、そこで見たものとは…。

著者等紹介

ヒューソン,デヴィッド[ヒューソン,デヴィッド][Hewson,David]
1953年、イギリスのヨークシャー生まれ。デビュー作のSemana Santa(1996年刊)でW・H・スミス賞新人賞を受賞して以来、イギリスでは本書を含めてすでに9作の長篇を出している人気作家。25歳のときに「タイムズ」紙の記者として働きはじめ、その後、フルタイムの作家に転身。ケント在住。目下、執筆のリサーチのためにイタリアとイギリスを頻繁に往復する生活を送っている

山本やよい[ヤマモトヤヨイ]
同志社大学文学部英文科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

RIN

11
話が転がり出すと誰が敵やら味方やらの展開が持味の作家さん。下巻は一気読み。ニックの新相棒ペローニと病理学者テレサが味があってカッコいい。この作家の魅力は、加害者―被害者―警官という三者の心理的距離感にある。加害者はターゲットと動機が明確で残虐な殺害方法にも理由があるところも。現実社会で、あまりにも理解不明な動機と無差別殺人が増えているせいかも。シリーズのメインキャラたちがそれぞれに魅力的なのも物語の「人間味」を支えている。これでシリーズ全部読んでしまった。新刊が待ち遠しい。2012/06/19

ほちょこ

4
シリーズ物の2作目とはいえ、なかなか読ませるミステリだった。イタリアマフィアの介入から、血なまぐささやファミリーの絆のようなものも絡んできて、どうなることやら、と思ったが、最後はおさまるべきところに収まるミステリ、という感。次作にも期待したい。2015/07/08

うたまる

2
「ここがローマだからだよ。ある意味で、われわれはみなここから生まれたのだ。世の中がどんなにすばらしくなるかを教えてくれる。そして、われわれの選択しだいでは、どんなに悪くなりうるかも」……まさにローマならではの話だった。日本で言えば京都になるか。つまり、歴史、宗教、政治についての、怨念、欺瞞、罪悪を語るに最も相応しい地。ストーリーはラストに向かうにつれ荒っぽく理不尽さを増すが、主役と脇役のキャラの魅力でカバーしている印象。これは著者の力量か、翻訳者の手柄か。2013/01/04

旅猫

1
ニックのまわりの個性的な面々も活躍し事件は――解決、かな。ニックが最後につぶやく名前が、きれいな余韻となって印象的。読後イタリアの白が呑みたくなりました。ファルコーニの呑んでるほうじゃなくて、ニックの呑んでるほうで、是非。2011/02/07

tm

0
ストーリーがなってない。まったくだめ。2016/11/26

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