ランダムハウス講談社文庫
生贄たちの狂宴〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 312p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784270100905
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

テヴェレ川沿いの泥炭の中から、ほぼ死亡当時のままの状態の、美しい少女の死体が発見された。服装や、埋められていた状況から、その死体は、何世紀も前に途絶えている古代カルトの儀式によって埋葬された、考古学的価値のあるものと思われた。だが同じころ、ローマ市内では、その死体にそっくりな少女が何者かに誘拐されるという事件が発生していた…。熱血新米刑事ニック・コスタが、時を超えたふたつの事件に挑む。

著者等紹介

ヒューソン,デヴィッド[ヒューソン,デヴィッド][Hewson,David]
1953年、イギリスのヨークシャー生まれ。デビュー作のSemana Santa(1996年刊)でW・H・スミス賞新人賞を受賞して以来、イギリスでは本書を含めてすでに9作の長篇を出している人気作家。25歳のときに「タイムズ」紙の記者として働きはじめ、その後、フルタイムの作家に転身。ケント在住。目下、執筆のリサーチのためにイタリアとイギリスを頻繁に往復する生活を送っている

山本やよい[ヤマモトヤヨイ]
同志社大学文学部英文科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

RIN

11
ローマ市警トリオ+病理学者テレサのシリーズ第二弾。前作で心と身体に傷を負ったニックが職場復帰した途端のオドロな事件に直面!!このシリーズは題名もそうだが、殺人もかなり猟奇的だが、舞台がローマを中心としたイタリアのせいか、物語に奥行がある(と感じる)せいか、あまりグロな感じがしない。堅苦しい価値観から抜け出せないニックが徐々に変化し、彼の周りのオトナ3人それぞれの苦悩や生き方の変化も興味深いシリーズ。読み残し最後の一作がコレ。楽しみに下巻へ。2012/06/18

ほちょこ

3
あぁまたもやシリーズ物の途中から手を出してしまった!それぞれのキャラクタの過去が気になる。2015/07/05

うたまる

2
「あんたが見てるのはおれの外側だけだ。冷静、ものに動じない、警戒を怠らない、馬のケツみたいに醜い、要するに、おれがあんたに見せようとしてる部分だけだ」……なるほど、表層に見えるものとその奥にあるものとが重層的で、主要登場人物の造形に深みがある。そして台詞の言い廻しもキレキレで、かつテンポも良い。おまけにストーリーも、キリスト教以前のローマの信仰、とりわけ異端のディオニュソスを扱っていて興味が惹かれる。良いところずくめで、ここまでは傑作の予感。さて、この後どうなるか、下巻に行ってみよう。2013/01/02

旅猫

1
ニック復活、の一冊。復帰後イキナリとんでもない事件に巻き込まれています。このシリーズはローマの街が生き生きと描かれていて、行ってみたいなと思わせます。人物造詣も個性的で面白い。さて、この不可思議な事件、どう解決するのか。タイプの違う女子たちの活躍も見物。2011/02/04

paxomnibus

0
シリーズ2作目。前作のカバーがカラヴァッジョで、内容も彼の絵に関する物があったので、今作のカバーがクリムトなのは何か関連するテーマが語られるのだろうと期待したのだが、上巻では何もなかった。若く金髪で官能的な女性の絵を使いたかっただけなのか? 或いはアデーレという名の登場人物がいるせいか? 物語よりもそっちの謎の方が気になる。 前作に引き続き登場人物はそれなりに魅力的に描かれているのだが、主人公が生気に乏しいのが難。 全体的にやるせなさが漂うドラマなのに、冒頭部分のみスラップスティック仕立てなのが不自然。2018/11/07

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