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内容説明
師、柳義泰の信頼を得て学問に精進するホジュン。暗澹たる日々に一筋の希望を見出していた矢先、柳義泰が末期の胃癌に侵されていることが発覚する。内医院へ上るべく、漢城に赴く師の実子、柳道知。立身出世を顧みず、治療にあたるホジュン。二者の心ばえを見抜いた当代一の名医、柳義泰は不治の病に蝕まれた体をもってして、「心医」とは何かを問うべく、その胸にある決意を固めていた―。
著者等紹介
李恩成[イオンソン]
1937年東京生まれの在日韓国・朝鮮人2世。45年解放とともに帰国。韓国でシナリオライターとなる。67年『東亜日報』新春文芸シナリオ部門に「錆びた線」当選。69年アジア映画祭最優秀脚本賞、73年韓国芸術祭脚本賞(KBS放映作品)、75年韓国演劇映画TV芸術祭最優秀TV脚本賞(KBS放映作品)を受賞。朝鮮王朝中期の名医、許浚を描いたシナリオ「執念」が76年MBCで放映され大ヒットし、韓国演劇映画TV芸術祭最優秀シナリオ賞を受賞。『小説 東医宝鑑』を雑誌に連載中、88年に心臓病で急逝。90年に3巻本で刊行されると、計300万部超の大ベストセラーを記録した。89年「二つの夕陽」が百想芸術大賞特別賞を受賞。「大院君」などシナリオ多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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