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内容説明
スターリングは売れっ子アンティーク鑑定士。壁を飾る絵に戸棚の置物―「人は家のなかに人生を展示している」が彼女の持論だ。なのに今回の遺産査定で発見したのは死んだ老女の人生とは不釣合いなほど高価なコーヒーポット。しかも死亡状況にも不審な点があり…果たしてコーヒーポットが意味するのは?華やかなニューヨーク競売場の表と裏から鑑定方法の解説まで、現役鑑定士の著者による裏話いっぱいのミステリ。
著者等紹介
ジェンキンス,エミール[ジェンキンス,エミール][Jenkins,Emyl]
二ヵ所の競売場に勤め、現役で活躍しているアンティーク鑑定士。アンティークに関する数多くの記事、著書、業界誌のコラムを記している。2005年に発表した『アンティーク鑑定士は見やぶる』で小説デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
86
一応ミステリーではあるのですが、それ以上にアンティークの薀蓄が興味深かったです。各章の最初にQ&Aがあり、そこから物語が紡がれていくのに引き込まれました。物語そのものも面白かったですし、勉強にもなりました。アンティークからビジネスまで幅広い要素が含まれているのが魅力でしょうか。作者も鑑定士ということで、物語そのものが作者の声のようにも思えます。2017/09/18
ぱでぃんとんⅡ
6
2作目を読む前に再読。……内容全く覚えてませんでした。発行したの、4年前かぁ。おかげで?、全く新たな気持ちで読むことが出来ました。骨董の蘊蓄は置いといて、骨董の世界が面白かったです。ソルの像がどうなるのか、新しい仕事や人間関係も気になる所です。続きがどんな話か、楽しみに読もうと思います♪2010/12/17
キキベル
4
アンティークに詳しい訳じゃないので、まあなんとなく想像しながら読むのは楽しかったです。 ミステリーの内容より、アンティークの薀蓄にへぇっ、ってワクワク。2015/11/08
lovemys
4
むっ、むずかしかったぁー(汗)何が難しいって、登場人物が多くて特徴なくて、ちょっと出ては引っ込むから、次に出てくる時には誰だか分らない(汗)主人公が何で泣くのか、何で怒るのか分らない(汗)北部と南部が分らない(笑)風とともに去りぬが分らない(笑)話があちこちに飛んで、今は誰と何の話をしているのか理解するまで時間がかかる(汗)アンティークの薀蓄は興味深かったけど、問題になっているアールデコの人形とやらが分らない(汗)と言うことで、苦しい読書でした(笑)次は、気楽に読めるものを読みます…2015/03/17
らくだ
4
各章毎にアンティークに関する蘊蓄がQ&Aで語られているのがなかなか面白い工夫。事件の謎解きよりも、主人公が「儲かる」かどうかが気になった。(^^)2011/10/11