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内容説明
名前はヒティ。100年前に行商のおじいさんが、幸せを呼ぶナナカマドの木から作った小さなお人形。いま、誰もいないアンティークショップでそっと羽根ペンを手に、これまでの大冒険を語りだす…火事の船中に取りのこされたり、川に落っことされたり。ああ今度こそおしまい、そんな時に起きたちいさな奇蹟の数々を―。女性作家初のニューベリー賞受賞作として、世界中で愛され続けているフィールドの名作が新訳で登場。
著者等紹介
フィールド,レイチェル[フィールド,レイチェル][Field,Rachel]
1894年ニューヨーク生まれ。アメリカの子供たちから、長きにわたり愛されつづけている児童文学作家。『ちいさな人形とちいさな奇蹟』で、女性として世界で初めて権威あるニューベリー賞に輝き、ロングセラーとなる。1932年にCalico Bushで2度目のニューベリー賞、1945年にPrayer for a Childでカルデコット賞を受賞。1942年没。享年47歳
安野玲[アンノレイ]
お茶の水女子大学文教育学部卒。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シルク
10
買っちゃったー(●´∀`●) 以前講談社の少女向け叢書で読んだ、『人形ヒティの冒険』なす。この叢書、かなり冒険してて、少女向けといえば定番! な作品(小公女とか若草物語とか)を一切入れていなかった。知らん作品ばかりドコドコ入ってて、しかも全体の3割は「おもしれーなー!」とうなるものだった。特にわたくしが気に入ったのがこの話。持ち主の女の子の手から、ひょいと落ちてしまったお人形が、長い時間をかけてめぐりめぐって、元の土地に帰るって話。たどり着いた時には、持ち主のあの子はもう、お墓のなかだったけどー…という。2025/02/12
ピコ
1
真夜中に羽根ペンをぎこちなく動かして百年にわたる自分史を綴る古びた木の人形…ちょっと怖い(笑)。アメリカならではの物語だった。2014/08/24
稲垣飛鳥
0
ナナカマドの木から作られたお人形のお話。波乱万丈なヒティの100年間の物語。大好きな一冊。
いつみ
0
ナナカマドの木で造られた人形ヒティの100年の自分史?!とっても読みやすくヒティの見ている風景が目に浮かんできて、いろんな世界を一緒に旅行した気分です。2012/10/25
小高まあな
0
おもしろかった!!こどもの頃、こういう話、アメリカの児童文学やアーリーアメリカの話をよく読んでたなぁと思い出して懐かしかった。翻訳ものにある読みにくさもなく、宗教や風習についても、従来持っている知識でわかったのでさくさく読めた。2012/06/03