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内容説明
キリストの聖骸布が保管される、トリノ大聖堂で火災が発生。焼跡から発見されたのは、“舌のない男”の焼死体だった。その2年前同じ聖堂で逮捕された窃盗犯にもやはり舌がなく、指紋もすべて焼かれていた。美術品特捜部部長マルコは、2つの事件の関連を疑い捜査に乗りだす。だがこれは、やがて世界を震撼させる恐ろしい陰謀劇の序章にすぎなかった…。聖骸布をめぐる謎と歴史のうねりが織りなす、歴史ミステリ巨篇。
著者等紹介
ナバロ,フリア[ナバロ,フリア][Navarro,Julia]
1953年スペインのマドリッド生まれ。長らく新聞記者として活躍したのち、Guadiana、Intervi´u、Panoramaなどの雑誌を始め、ラジオ番組制作や司会者も務めるなど様々なメディアでキャリアを積んでいる。現在はOTR通信社/ヨーロッパプレスで政治解説委員を務め、スペイン国内の50以上の新聞に意見コラムや政治関連記事、政治解説などを発表している。処女長篇となる『聖骸布血盟』は、本国において発売1年足らずで50万部を突破する大ベストセラーとなり、17ヵ国語に翻訳されている
白川貴子[シラカワタカコ]
国際基督教大学卒。明星大学講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
たみ
10
トリノ大聖堂の聖骸布を狙う舌のない男たちと彼らの背後にある組織、聖骸布に関係する事件を追う美術品特捜部のミステリー。特捜部内のやりとりと、正体不明な面々で構成されている組織内のやりとり、約2千年前のキリスト時代の描写が入れ代わり立ち代わりに綴られていきます。緻密な捜査で真相に肉薄していくという小説ではなく、時代を超えた信仰心、その葛藤がメインのように思えます。本書でも触れられていますが、キリストのものである可能性が低いとされる聖骸布。にも関わらず狙われるのは何故なのか?イヴ神父は何者?下巻へ続く!2014/09/21
しましまこ
9
トリノ大聖堂の《聖骸布》 95%の確率で偽物と判定されているのに何故執拗に狙われるのか?舌のない男達を送り込む謎の集団。過去パートの迫害されてきたキリスト教信者達だったら、何故今更多大な犠牲を払ってまで奪回しようとする?隠れて?〈あの者達〉って? 犠牲を求める信仰心ってよくわからないな。それにしても、イブ神父と大物実業家ダラクアがなんとも謎めいて魅力的。(笑)2014/09/27
うたまる
2
面白い!現在の聖骸布奪還を謀る企てと、聖骸布がどのように生まれ移ろってきたのかという歴史を交互に描いていく。私としては史実を基に創作されている過去パートの方が好み。年代測定検査では贋物だという結論は出ているが、下巻で決着を付けてもらえるのだろうか。上巻一の薀蓄……「その昔にシャンベリーを襲った恐ろしい疫病の根絶を祈るために、聖骸布があったその地まで徒歩で巡礼に赴くことを約束してくれた当時のミラノの大司教、カルロ・ボッロメオの慈愛に感動したサヴォイア家が、距離にして半分ほどのトリノへ移すことにしたの」2012/04/15
たん
0
★★★★☆ 面白い。歴史も宗教も好きな上、なぞっぽいのもいろいろツボだった。下巻が楽しみ。2017/05/23
ホームズ
0
初読2007/04/27
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