出版社内容情報
なでしこジャパンはなぜ勝てたのか?
彼女らのプレーはなぜ人の心を打つのか?
“奇跡”と呼ばれたワールドカップでの優勝も、実は日々の積み重ねがもたらした結果だった。負けて、負けて、負けて……、その都度、彼女たちは何かを得て少しずつ強くなっていった。
ファールをされても審判にアピールしたりしない。ましてはわざと転んでファールを誘うようなこともしない。レッドカードを受けた岩清水も、周りにいた選手も主審に抗議したりせず、すぐに次のプレーを考えていた。
あまり語られないが、なでしこジャパンは女子ワールドカップ史上初めて、「優勝カップとフェアプレー賞を同時に獲得したチーム」である。
倒されても倒されてもすぐに起き上がり、プレーを続ける。
ゴールをすれば、真っ先にベンチにいる控え選手の元に走り出す。
「言葉」だけではなく、彼女らは「プレーで表現」していたのだ。
それが観るものを勇気づけ、元気づけてきた。
本書は、なでしこジャパンが残してきた言葉やプレー姿勢から「教え」を導き出し、彼女らの一瞬をとらえた貴重な写真でもう一度それを「感じ」られるよう構成した。
著者は16年以上にわたってなでしこジャパンを取材してきたカメラマン。
女子サッカーなど見向きもされず、たった一人しか取材者がいない年月が続いても、諦めず粘り強くなでしこたちを追って来た著者だからこそ知り得るエピソードや写真が満載。
個人としてだけでなく、集団の活かし方などを学ぶメンタルコントロール術として、ビジネスでも、学校でもあらゆる場面で活かせる「教え」が満載。
(教え8)「“出来ない”のを、環境のせいにしない」
時間がないから出来ない、あれが揃わないと出来ない……。とかく人は、上手くいかない理由を誰かや何かのせいにしてしまうが、環境のせいにするのは簡単である。
なでしこジャパンのメンバーは大半がプロ契約をしていない。日中働きながら、夕方や夜に練習して、また翌朝仕事に向かう。練習でさえ、市民グランドであることが多い。しかし、「だから勝てません」とは彼女らは言わないし、言い訳にもしない。
まずはその環境下で結果を出すことが大事なのだ。(教え8「“出来ない”のを環境のせいにしない」より)
【著者紹介】
兵庫県神戸市生まれ。東京工芸短大写真技術科卒業。在学中のJリーグ元年よりサポーターズマガジンでサッカーを撮り始め、1994年よりフリーランスとしてサッカー専門誌などへ寄稿する。1996年からは日本女子サッカーリーグのオフィシャルカメラマンとなり、女子サッカー報道の先駆者として幅広く活動。現在は、Jリーグ「大宮アルディージャ」のオフィシャルカメラマンであり、日本サッカー協会公式ウェブサイトでは女子サッカーコラムを6年間担当。日本スポーツプレス協会(A.J.P.S)会員。著者に「あすなろなでしこ」(発行:ソル・メディア、発売:武田ランダムハウスジャパン)がある。
内容説明
16年以上なでしこを取材し続け共に悔しい思いをしてきた著者が彼女たちの本質に迫る。あきらめない心を作る50の教え。なぜ、なでしこのプレーは人の心を打つのか?その魅力の源を知る。
目次
最後まであきらめない
過去の結果は、「過去」の結果
一緒にやってきた仲間を信じる
成功のイメージを持つ
任せる「勇気」、任される「覚悟」
「出来る」と信じるから、出来る
自分一人で戦っているのではない
“出来ない”のを環境のせいにしない
何かを得るためには、何かを我慢しなければならない
上も下もなく目標に立ち向かう。それが“一丸になる”ということ〔ほか〕
著者等紹介
早草紀子[ハヤクサノリコ]
兵庫県神戸市生まれ。東京工芸短大写真技術科卒業。在学中のJリーグ元年よりサポーターズマガジンでサッカーを撮り始め、1994年よりフリーランスとしてサッカー専門誌などへ寄稿する。1996年からは日本女子サッカーリーグのオフィシャルカメラマンとなり、女子サッカー報道の先駆者として幅広く活動。現在は、Jリーグ「大宮アルディージャ」のオフィシャルカメラマンであり、日本サッカー協会公式ウェブサイトでは女子サッカーコラムを6年間担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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