出版社内容情報
「もったいない」「おかげさまで」などの４８０語に込められた日本人の気持ちを解析。役立つ、なるほど日本語辞典。
3.11東日本大震災の際、被災者の冷静で秩序ある行動が世界に報道され、日本人のもつ気品が各国の人々に感銘を与えた。普段の日常生活の中では気づきにくいことだが、日本人の心の奥深くに存在するもの、日本人の行動のもとにある気持ちや姿勢とは何かということを考えさせられることにもなった。
本書では、日常の表現として使われる480語の「ことば」を選び、日本語の奥にある、日本人の気持ちを探っていく。体系化された構成と、言葉のニュアンスの詳しい説明で、日本人の美意識を実感でき、発見させられる。
４８０の日本語は、以下の３種類に分類した。?@花＝「日本人語」とでもいう語の典型と思われることば ４８語、?A枝葉=「花」の周辺にあることば ２８８語 ?B根 =地中に埋もれていそうなことば １４４語。また、全体を４つの章にした。
日本語のコミュニケーション能力を高められる本であり、日々、言葉辞典としても使用でき、広い読者が親しめる。
著者は、『ちょっとしたものの言い方』『ちょっとした日本人の知恵』（ともに、講談社＋α文庫）などのベストセラーを執筆しており、本書にも、多くの読者を納得させる、鋭くユニークな視点が盛り込まれている。
I-1 いのちの流れ <もったいない> 2 はげむ姿<がんばる> 3 うきたつ心<すいきょう> 4 よろこびに連なる<あやかる> 5 めぐみの受容<おかげさまで> 6 かわらぬ繋がり<そのせつは> 7 はっとする思い<あじなまね> 8 もてなしの喜び<なにもございませんが> 9 ぼかぼかする暮らし<しあわせ> 10 たよりになる存在<だいじょうぶ> 11 なつかしい温もり<たらちね> 12 わきたつ時間<おめでとう>
II-1 はたらく喜悦<いそしむ> 2 きずつけない智恵<おとしどころ> 3 かわいがる心情<いつくしむ> 4 かしこい配慮<わきまえる> 5 ながれるような態度<みずにながす> 6 たのしみの深さ<たしなみ> 7 ひかえめな美しさ<こころばかりのもの> 8 のぞましい円満さ<まるくおさまる> 9 かたすみの温かさ<ぬくもり> 10 ほれあう命<なさけ> 11 たえることない笑い<おどける> 12 ひとゆえの迷い<おどうらく>
III-1 バランスをとる力<はじらい> 2 きよらかな美<みだしなみ> 3 ほどよい関係<さわやか> 4 ふかまる愛しさ<しっぼり> 5 このましい淡白さ<ほのめかす> 6 いろとりどりの美しさ<おくゆかしい> 7 ふさわしい雰囲気<ものごし> 8 うつりゆく感覚<おしめり> 9 もとめあう心<まなざし> 10 あきることのない変化<はなふぶき> 11 しんにある強さ<すじをとおす> 12 きわめる悦楽<ぜいをつくす>
IV-1 こだわらない軽さ<あるがまま> 2 なつかしさの感覚<しっくり> 3 よわさへの愛<かわいそう> 4 たえまない精進<みち> 5 きっぱりした態度<おもいきり> 6 すみわたる心境<かん> 7 わすれてはならない存在<おきて> 8 きわめる快美<かぐわしい> 9 ゆたかな晩年<ごろうたい> 10 よみがえる生命 <いのち> 11 せつない別れ<さようなら> 12つきない寿ぎ<おひさま> ■索引付
【著者紹介】
1945年生まれ。出版社勤務を経て独立。パキラハウスを屋号として著作活動に入る。著書に『ちょっとしたものの言い方』『ちょっとした日本人の知恵』（ともに、講談社＋α文庫）、『おしゃべり用 心理ゲーム』（阪急コミュニケーションズ）、『ごちそうさまイタリア』（講談社）、『思いどおりにならなかった家』（廣済堂出版）などがある。
目次
１ なごやかに（いのちの流れ―（もったいない）
はげむ姿―（がんばる） ほか）
２ ともに生きる（はたらく喜悦―（いそしむ）
きずつけない智恵―（おとしどころ） ほか）
３ うつくしく（バランスをとる力―（はじらい）
きよらかな美―（みだしなみ） ほか）
４ こころを澄ませる（こだわらない軽さ―（あるがまま）
なつかしさの感覚―（しっくり） ほか）
著者等紹介
佐藤雄一［サトウユウイチ］
１９４５年生まれ。出版社勤務を経て独立。パキラハウスを屋号として著作活動に入る（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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もーちゃん
